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スマートデバイス導入プロ集団のイシン社長です。仕事に関係ない話題も多いです。

PCで効率を上げた会社は少ない、という仮説

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 先日、ある企業の創業者の方とお話しする機会がありました。創業に関するお話を一通りお伺いした後で、その方から質問されました。

「大木さん、パソコンって便利なものなんでしょうか?」

 パソコンが全社員一台を持ち始めたのは、他社より遅く2002年くらいだったそうです。その時に導入を推進した、大手メーカーの方から、何度も「効率化」という言葉を言われたそうです。
「そうか、じゃあ、毎日遅くまで残業してくれている社員が、早く終わって帰れるようになるな」と思ったそうですが、実は全然変わらない。むしろ、一人当たりの売上は下がっている。
 以前は、昼間に営業マンが社内にいることは無かったそうですが、今はポツポツと社内に営業マンが残っており、ひたすらパソコンに向かっている。その方は、自分がパソコンに詳しいわけではないので、パソコンに向かっている社員には、声をかけづらい、ということなんだそうです。

 でも、その方も分かっていらっしゃるんです。社員がPCに向かって、必ずしも仕事をしているわけではない、ということを。
 以前は、8時間の就業時間をフルに活用していた社員が、PCを導入されてからネットを見ている時間が多くて、中には半分くらいしか仕事をしていない社員がいることを。

 営業マンは、以前は週報を書いていたそうですが、今はSFAを導入して日次で報告をするようになり、それを書くために遅くても会社に戻ってくるそうです。だから、残業も減らない。

 現代において、オフィスにPCがあるのは当たり前になりました。本来は、オフィスに導入するものは、全てにおいて理由というか、それで何がよくなるのか、が明確でなくてはなりません。
 例えば、コピー機を導入するとどうなのか(必要ならコンビニに行くことだってできるわけで)、○○管理システムは何を実現できて、どういう効率化が図れるのか、といった具体です。
 が、なぜかPCだけは当たり前になっている企業が多く(当社もそうです)、PCを一人一台貸与することで、どういうことが実現するか、といった考えではないことが多いようです。
 
 そう考えてみると、実はPCで効率を上げた会社ってないんじゃないかなあ、なんて仮説を立ててみたわけでして。
 Twitterでフィギュアスケートを見ていた僕としては、耳の痛いお話でもあります。

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