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知識労働社会だからこそ身体性とのバランスが必要なのかも。

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

ドラッカーはネクスト・ソサエティの中で、「これからは肉体労働者が減って、知識労働者が増える」と言いました。

これは肌感覚としても十分理解できます。これだけITが発達しているのだから、この流れは、これからもいっそう加速していくんでしょうね。

知識労働を簡単に言ってしまえば「体を使わずに、頭を使う働き方」のことです。体を使わないから、肉体的には楽。でも、その一方で、頭だけ使う働き方は、なんとなくバランスが悪い感じがしなくもありません。それによって生じている問題もあるのではないかと、個人的には思っています。

たとえば、労働者のメンタルヘルスがそう。頭を使った仕事は高度だし、よくも悪くも結構気を使う。また、頭を使った仕事は人間関係が絡むことも多いから、気を病むことも多いもの。ね、そうじゃないです?

でも、今は、「体を動かすことよりも、頭を使うほうがえらい」みたいな風潮にあるから、もう、気を病むのが当たり前になっちゃっているような気がするんです。

体を動かしていると、そういう感じにはなりにくいです。

この間、田んぼにある水路の泥上げをしました。泥上げとは、水がよく流れるように、水路にたまった泥を畔に上げる作業のこと。

こんな道具を使って・・・

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水路の中の泥を手作業で上げます。めちゃくちゃ重い。

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長い水路全部やります。コンクリートの側溝は楽だけれど、土でできた水路の泥上げは、足は取られるし泥も多いしで、「もうー、やだー!」という気分になります。ぶっちゃけ、肉体労働は楽じゃない。

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でも、終わったときの達成感は、頭だけの労働のそれとは全然違うんですよね。

肉体労働の後に入る風呂はいつもと同じはずなのに、「あ"ー」と思わず声が漏れるほど気持ちがいい。体を動かすから腹も減る。メシはうまいしビールは最高!

こういう、身体で感じる満足感は、体を動かすからこそ味わえるものだと思うんです。

だからといって、「今日から肉体労働をやりましょう」と言いたい訳ではないんです。それはちょっと無茶がある。けれども、知識労働だけではバランスが悪いような気もするんです。たまには、体も使って働かないと。

IT化、機械化が進んで、今後はますます体を使わなくなるでしょう。だからこそ、身体性をもう少し意識した働き方ができないものかと思うんですけどね。健康的に働くためにも。

今日の定点観測

去年から田んぼを初めました。毎日観察することを課題に決めて、成長の過程を毎日写真にとってFacebookにアップしていました。今年はどうしようかな・・・と悩んでいますが、とりあえずブログに。昨日よりも水が入りました。

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