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新潟県コミュニティ・フォーラム Advent Calendar 2013 ― 地方におけるコミュニティスペースの未来

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こんにちは、しごとのみらいの竹内義晴です。

クリスマスですね。みなさん、いかがお過ごしですか?今まで、あれだけクリスマスムード一色だったのに、明日になればすべてなかったかのように、急に年末ムードに突入する潔さが結構好きです。

さて、今日は、「地方におけるコミュニティスペースの未来」についてのお話をしたいと思っています。

なぜ、このテーマについて書くかというと、「新潟県コミュニティ・フォーラム Advent Calendar 2013」に参加したから(詳しくはリンク先をごらんあれ)。

12/25はボクの番なので、さっそく、今思っていることを綴ってみようかなと思います。

「地方におけるコミュニティスペース」なんて大風呂敷を広げた感じがしますが、一言で言えば、「同じ地域で、同じ方向を向いたみなさんと、集い、話し、周りにある諸般の課題を楽しく解決していけたらいいな」と思っています。そういう場がコミュニティだと思っています。

私は妙高高原という中山間地に住んでいますが、この地で楽しく仕事がしたいし、ずっと生きていきたい。けれども、観光客が減っているとか、若い世代が少ないとか、仕事も少ないとか、それぞれの方が、いろんな課題認識を持っていると思っています。

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たとえば・・・ですね、これは妙高高原駅前の風景です。子供のころはにぎわっていた駅前も、営業しているおみやげ屋さんも残すは一軒。シャッター通りどころか建物もずいぶん取り壊されて、閑散としているのがこの写真だけでもお感じいただけるはずです。以前、東京から訪れた知人が駅に降り立ったとき、こう言いました。「どこの温泉地も活気がないって言いますけど、想像以上ですね」と。

かといって、ボクは観光や、人口や、雇用に関することに直接タッチできないし、その立場でもありません。というより、それぞれの課題は、それぞれの課題認識を持っている人が解決すべきだと思っていますし、いろいろやっていった結果、地域が活気づけばいいと思ってはいますが、「地域を元気に!」みたいな大きなスローガンを掲げたいとは思っていません。それよりも、地域のみなさんお一人お一人が抱き始めている「ちょっと問題だよね」とか、「何とかしなきゃね」という意志をつなげたいというか、意見交換したり、アイデアを出し合ったりする場なら作れるかもしれないなと。たまには酒でも飲みながら、ざっくばらんに話すこととかも、意外と大事だよなって、よく思います。

一方、そういう場を作るのって難しいなぁとも感じています。「コミュニティが崩壊している」「新しい地域コミュニティが必要だ」と言うのは簡単ですが、実際に作るとなるとなかなか難しいです。「どうすれば人は集まるのだろう?」と。そもそも、多くの方は地域のことにそれほど気に留めていないのがふつうです。イベントとか、勉強会とかで盛り上がっているところもあるようですが、ボクもいろいろやってみた結果、気持ちはあっても「思うようにならないなぁ」と思うことのほうが多いです。

最近は「コミュニティを作る」ことを目的にしないで、自分が楽しむ、自分で楽しいと思うことをやってみるのが一番なのかな?と思うようになりました。で、自分の考えとか、やっていることとかをわずかでもいいから発信していって、考え方ややっていることに賛同してくださる方が一人でも出てくればいいな。その延長にあるのが本当のコミュニティなんだろうなと思うようになりました。

「集める」よりも「集まる」という感じです。まぁ、「これでいいのかな?」って、迷うこともたくさんあるんですけどね。

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これからやりたいと思っていることについてですが、今年、妙高高原に晴耕雨読というコミュニティ&コワーキングスペースを作りました。私自身ここで仕事をしながら、まずは、自分自身がこの場にいることを楽しみたいと思っています。ここにいると本当に落ち着くし、仕事がはかどります。

そして、この場に訪れる方が増えたらいいなぁと思っています。高原の森の中にあるので、休暇がてら集中して仕事に来ていただいてもいいし、仕事の疲れを癒しにに来ていただいてもいい。コーヒーを飲みながら仕事で困っていることや、将来の夢などについて語り合ってもいい。そんな場になればいいな。

さらに、もう少し進んだ暁には、地域のみなさんにも来ていただいて、仕事のこと、地域のことなど、ざっくばらんに話せる場にしたいです。そして、「どうすれば、地方に住みながら仕事ができるか?」「どうすれば、地方という特徴を生かしながら豊かに暮らせるか?」「どうしたら自分らしく楽しく働けるか?」……そんな話をしながら、自分たちのことを自分たちで解決できるような場になっていけばいいな。できれば、軽食ができる本当のカフェになればいいけれど、そのためにはお金もかかるので、それは近い将来の夢としておきます。

インターネットが普及して、情報はどこでも手に入るようになりました。また、昔と違って交通も良くなって、車で自由に移動できるようになりました。けれども、東京の人口は増え続けているし、「やっぱり地方じゃ……」と思っている人のほうがほとんどだと思います。

けれども、ボクの中には「地方でもできる!」ことを証明したい」……みたいな気持ちが、どこかしらにあります。それがどういう形で具現化していくかは、分からないけれど。

「地方じゃ無理だと思っていたけど、地方でもいろいろできるんだね」
「この良さは、地方だからこそだね」

そんなことが会話の中から自然と出てくるようなコミュニティにしたいし、そんなコミュニティが地方の各所にあればいいなぁと思っています。

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