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やる気は「出てくる」もの―ストレスを感じているのなら、時には離れてみる

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しごとのみらいのホームページから、「5年の歳月とお金をつぎ込んだあるスキルの勉強をやめたい」という相談寄せられました。「あんなに好きだったのに、今では一番のストレス。気持ちを切り替え、やる気を取り戻したい」とのこと。 

転職とか、起業とか、なんらかの夢を持ってそのスキルの勉強を始められたのでしょうね。 

いただいた文面を読むといくつかの要因が絡んでいること、また、スキルの習得に関わらず、仕事の中でも似たような悩みを抱えている方は多いと思うので、多くの方に情報を共有するという意味で、詳細は転載の許諾を得た上で、メールマガジンで紹介・回答しようと思うのですが、ここでは、今思うことを書いてみようと思います。 

ストレスを感じていることを続けるのは、とてもしんどいことです。それが、過去にどんなに好きだったことだとしてもね。 

「やる気を出す」「やる気を出せ」という言葉に代表されるように、やる気とは、気合いを入れたり、頭の中を整理したりすることによって、意図的に「出す」ことができるものだと考えられています。そのため、多くの方が、無理にやる気を「出そう」とがんばり、「出ない」自分をダメなやつだと思ったり、自信を失ったりしています。 

実は、やる気とは本来、「出す」ものではなく「出てくる」ものです。ちょっと気合を入れることで、頭の中を整理することで、短期的に「出す」ことが出来る場合もありますが、そもそも、やる気は「出てくる」ものなので、無理に「出そう」と思っても出てきません。 

この場合、無理に「出そう」とするのではなく、どうすれば「出てくる」かを考える必要があります。 

通常、多少のストレスなら誰でも抱えています。軽いストレスなら、「メールを書いて相談しよう」とは思いません。ということは、相談を寄せて下さった方はある一線を越えたストレス状態にあると考えられます。

やる気は、ストレスが多いとあまり「出てこない」ので、まずは、「こころのレベルゲージ」をフラットに戻す必要があります。

そのためには、しばらくそこから離れてみるといいかもしれません。ましてや、相談を寄せてくださった方のように、直接的な仕事ではなく、将来のために学んでいることであれば、すぐに生活に困るわけではないでしょうから。

けれども、「がんばらなきゃ」と思うのは、それまでかけてきた時間やお金、努力が、「無駄になってしまうような気がする」からではないでしょうか。わたしにも似たような経験があるので、その気持ち、とてもよく分かります。

少し話はずれてしまいますが、私は今年の3月に、2年の月日と100万円ほどかけたある資格の更新を手放したのですが、そんなことでさえ、「もったいない」「少し無理してでも維持しておいたほうがいいのではないか」という感覚を抱きました。

ましてや、ご自身が将来のことを考え、学び始めたことであるならなおさらです。

けれども、スキルより大切なのは、「毎日をどう楽しく過ごすか」ということのはず。「ねばならない」ことを無理に続けていても、それがどんなにかつて好きだったことであっても、将来役にたつことであっても、あまりいい結果を生みません。

あまりにストレスを感じているのであれば。「離れる」ということも、時には大切です。そして、「こころのレベルゲージ」がゼロに戻ってきたら、「そもそも、何が、”そのスキルを身に付けよう”と思わせたのか」「それの何が好きだったのか?」という、そのスキルを身に付けるに至ったプロセスや目的を考えてみてください。それが分かれば、自然とやる気は「出てくる」か、もしくは、手放す勇気を与えてくれるでしょう。

もし、あなたも、仕事に関するモチベーション、メンタルヘルス、コミュニケーションなどの相談ごとがありましたら、こちらよりお送りください。

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