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「しごと」をもっと楽しくしたい!

高い視点で考える

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選挙戦が繰り広げられていますね。

原発をどうするのか?
TPPをどうするのか?
経済をとうするのか?
増税をどうするのか?

いろんな意見があります。
どれが正しくて、どれが正しくないのか
正直、私にはよく分かりません。

ちょっと話はずれてしまうのですが
今日、発散思考と収束思考について考えていました

発散思考とは、ある事柄を「具体的にすること」です。
「いつ」「どこで」「だれが」「なにを」「どのように」など4W1Hや
「例えば」「具体的には」などの視点で考えることです。

収束思考とは、ある事柄を「抽象的にすること」です。
「そもそも……」「その目的は何か」「その意味は何か」
「それによって何が得られるのか」などの視点で考えることです。

選挙戦が繰り広げられている中で
政治家のみなさんは
「どのようにそれを実現するのか?」という視点で考えることが多いですね。

私たちが気になるのも、そういうところです。
具体性がないと分かりづらいですからね。

それが本当にできるのか、できないのか
明確な答えは、私にはわからないのですが

具体的な解決策がわかりにくい今
「そもそも……」っていう視点が大事なんじゃないかと思ってきました、

  • 「そもそも、なぜ、原子力でなければいけないのだろう?」 → 「電気が必要だから?」
  • 「そもそも、電気を使うことで何が得られているのだろう?」 → 「便利さ?」
  • 「そもそも、便利さって何だろう?」 → 「豊かさ?」
  • 「そもそも、豊かさって、便利さ意外から得られないの?」

  • 「そもそも、なぜ、増税が必要なのだろう?」 → 「社会保障?」
  • 「そもそも、社会保障があることで何が得られるのだろう?」 → 「将来の安心?」
  • 「そもそも、将来の安心って、お金以外から得られないの?」

  • 「そもそも、なぜ、経済成長が必要なのだろう?」 → 「お金を回すため?」
  • 「そもそも、お金が回ると、何が得られるのだろう?」 → 「人々にお金が回る?」「インフレ傾向?」
  • 「そもそも、人々にお金が回ると、何が得られるのだろう?」 → 「所得が上がる?」
  • 「そもそも、所得が上がると、何が得られるのだろう?」 → 「家計が安定?」
  • 「そもそも、世帯収入が増えると、何が得られるのだろう?」 → 「安心した暮らし?」
  • 「そもそも、安心した暮らしって、経済以外から得られないの?」

あ~、面倒くせ~な~、バーカ!ですよね。
そうです。抽象度を上げていくと面倒くさいです。

また、抽象度を上げていくと
「安心」「幸せ」「豊かさ」「愛」「生命」
みたいなところにたどり着くので、具体性がなくなるし
「あいつ、また出来もしない大きなこと言っているよ」って感じになります。

でもね。私がここで、大事だと思うのは……

確かに、電気は便利で、豊かな生活には欠かせないけれども
もし、「他にも豊かさを感じることって何だろう?」って考えると
電気以外の新しい選択肢が生まれるかもしれないし

確かに、社会保障のために増税は必要かもしれないけれども
もし、将来の安心が、お金以外の他にもあったら
増税以外の新しい選択肢が生まれるかもしれないし

確かに、安心した暮らしに経済成長は大事かもしれないけれど
もし、安心した暮らしが、経済以外の他にもあったら
経済以外の新しい選択肢が生まれるかもしれない。

「その上の、その上の、その上」ぐらい
考えを立体的にしていくことができたら……
そして、1つ上から考えることができたら……
何か、次元が異なる解決策が出てくるような気がするんですよね。

私の知人は、こう言いました。

「同じ位置から見ていても、問題は解決しない。
 問題を解決するときは、1つ上から考えなければならない」

もっとも、政治の事はやっぱりテーマが大きすぎますし
私にとって、政治は最も苦手な分野なので
どれが最善なのかは、私にはやっぱりよく分かりません。

けれども、自分の仕事の中で課題を解決していくときには

「そもそも、それって、なんで必要なんだっけ?」
「それによって、何が得られるんだっけ?」

という、抽象度の高い視点は、大切にしていきたいと思ったのです。

さて、冒頭の選挙戦ですが……

ほかの政党を批判することで、自分たちの正しさを主張することも大切かもしれません。
私は、どうしようかなぁ。
抽象度の高い視点で、「何を見ているか」を基準にしようかなと思っています。

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