たった100円でも、いつまでも心にとめておきたい自己啓発書10選
こんにちは、竹内義晴です。
誠Biz.IDに連載させていただいているボクの不安が「働く力」に変わるときに、悩んだときの、自己啓発書の触れ方という記事を寄稿しました。
竹内流、自己啓発書の触れ方についてお話しました。
なぜ、自己啓発書の読み方に触れようと思ったかといいますと、時に、批判的な対象になる自己啓発書にも、いい面があることを伝えたかったこと、一方、読み方によっては薬にもなるし、毒にもなるので、役に立つ読み方をお伝えしたいなぁと思った次第です。
記事には「触れ方」について書いたのですが、個別の本には触れていません。そこで、これまで読んだ中でオススメの自己啓発書を10冊、選んでみました。
中には「それは自己啓発書じゃないだろう?」と思われる本もあるかもしれませんが、私にとっては大きな影響を与えた本という意味でご紹介します。
あ~、いざご紹介するとなると、いろんな本を紹介したくなりますが、今日、本棚から手にしたのはこの10冊です。
■1:「原因」と「結果」の法則
もう、自己啓発書の定番の定番です。
「聖書に次いで一世紀以上ものあいだ多くの人々に読まれ続けている」は伊達じゃないです。書いてあることは至って当たり前の事ばかりですが、これを読み終わって、「そうか、だから今、こういう状況にあるんだなぁ」と振り返ること多々ありです。人のせいにしなくなったのは、この本のおかげかもしれません。
『私たちが手にするものは、私たちが手にしたいと願い、祈るものではなく、私たちが公正な報酬として受け取るものです。私たちの願いや祈りは、私たちの思いや行いがそれと調和したときにのみ叶えられるのです。』
■2:君に成功を贈る
続いては、こちら。中村天風師。
「魂に直接語りかけてくる感動の教え54項目…」
東郷平八郎、原敬、松下幸之助、ロックフェラー三世など、時代のリーダー達が心服したという中村天風師。明るく楽しい文体。熱く、優しく、ときはぴしゃりと面白おかしく人生を説いてくれます、
『月を見ても、花を見ても、「ああ、きれいだな」と思うのは、あなた方の心である』
■3:人生の扉をひらく「万能の鍵」
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次は、100年越しのロング・ベストセラーのラルフ・ウォルドー・トラインの本。
自動車王ヘンリー・フォードは晩年、「自分の成功はこの本のおかげである」と語ったそうです。私たちには無限の力と可能性があることを教えてくれます。この間久しぶりに読み返したら、やっぱりいい本でした。
『楽観主義者は正しいし、
悲観主義者もまた正しい。
この二つは光と闇が違うように違うが、
どちらも正しい。
どちらも自分の見方、
世界観からすれば正しいのだし、
それぞれの人生を決定するのは、
世界観なのだ。
それが、力強い人生になるか
無力な人生になるか、
安らかな人生になるか
苦痛だらけの人生になるか、
成功の人生化しっぱおの人生化を決める。』
あなたは、どちらを選びますか?
■4:「地球大予測Ⅱ」オーケストラ指揮法
続いて、がらっと変わって高木善之さんの本です。
こちらが新版だと思います。
総合法令出版
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こちらは、活気あるオーケストラにするためにどのようにしたらよいのかを示した、文字通り指揮法の本ですが、人をまとめるためのマネジメントそのものです。どのようにコミュニケーションを取ったら、チームがまとまるのかを教えてくれます。後半は、生き方を教えてくれます。
『今、はっきり気づいたのです。
大切はのは、本当の幸せに向けて生きていくことなのです。
幸せとは、”人よりも”ではなく”人と共に”
”自分だけ”ではなく”みんなで”
”今だけ”ではなく”いつまでも”
”ここだけ”ではなく”どこまでも”』
■5:成功者の告白
次は、あの神田昌典さんの小説。
5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語。売れるタイミング、事業の成長と失敗のきっかけ、持ち上がる数々の難題……すべてはみえざる法則に導かれていた!というこの本は、小説ですが、すべての起業家に、それを目指す人には読んでおいて損はないと思います。ミュージカル"With You"の原作となった作品。ボク自身、経営をしていてくるしいとき、へこたれそうなとき、一歩前に進ませてくれる一冊です。
『成功への道のりは平坦ではない。その道のりには山があれば、谷もある。
そのいくつかの山を越え、谷を這い上がってきた僕には、少しわかったような気がした。成功の過程で出会う障害というものは、いつなんどきでも、あなたを打ちのめそうとする地雷ではない。どんなに悪意に満ちたものであるとしか思えなくても、真実は異なるのだと。
愛する子どもを抱きしめられること。妻の存在に心から感謝できること。
こうした悲しみ、そして喜びをともに共有できる友に出会えること。
すべてが僕の人生に、あなたの人生に、宝石のような光を与えてくれる。
優しさと力を与えてくれる。
それは地雷じゃなかった。宇宙からのギフトだったよ』
おまけにこちらも。
■6:生き方
続いては、稲森和夫さんの本。これも、日本人の自己啓発書としては定番になるのではないかなと思います。大先輩が厳しくも優しく、人生を説いてくれているような、そんな本です。
『人生や仕事に対して、できるかぎり誠実であること。手を抜くことなく、まじめに一生懸命働き、生きるということです。これは貧しい時代の日本を生きた人にとっては格別珍しいことではなく、当時の日本人に血肉化されていた特徴であり、また美徳であったように思います』
■7:思考は現実化する
きこ書房
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ナポレオン・ヒルは、成功哲学の定番中の定番ですね。
角界の成功者の協力で完成したという、人生とビジネスの成功哲学です。私たちの環境を作っているのは、思考であるということを知ったときは衝撃でした。「え?こんなに毎日ストレスフルなのは、オレが望んだとでもいうのか!」とね。過去に目を向けるとそうなりますが、「ここから先、どうするか?」という視点で読んでみるといいと思います。
『人生の闘いに勝つのは、必ずしも最も強くて、最もすばしっこい人ではない
最終的に勝利を収めるのは、”私はできる”と思っている人なのだ』
あなたは、何を考えますか?
さぁ、私もだいぶ疲れてきました。あと三冊です。がんばりましょう。
■8:道は開ける
創元社
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D・カーネギーも定番中の定番です。
疲れてきたので、いきなり引用します。
『不安がり、怯えていては、
悩みはなんら解決されない。
状況を分析し、決断し、実行すること。
これこそが絶望した人生から抜け出す道だ。
悩みを解消するには、それなりの戦略が
必要である。絶望した生活を抜け、
幸福絵の道を開く法を説く
現代人の必読書』
こちらもオススメです。
創元社
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■9:EQこころの知能指数
あと2冊。もう少しです。
講談社
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続いては、ちょっと異色の、ダニエル・ゴールマンのEQこころの知能指数。
この本は、少し読みづらい本ですが、内容はいいです。私たちはとかく、IQ(知能)が重要だと思いがち。もちろん、それも大事ですが、もっと大切なことは、いかに自分の情動をコントロールできるか否か。それをEQ(こころの知能指数)と呼んでいます。
『脳の構造からいって、情動が生起するタイミングや内容をコントロールすることはほとんど不可能だ。ただし、情動の持続時間はコントロールできる』
■10:私の生活流儀
最後は、本多静六さん。
自己啓発書に、本多静六さんの本を挙げる人は、ひょっとしたら少ないかもしれません。偉大な学者でありながら、巨億の富を築いた鉄人が説く、健康・家庭円満・利殖の秘訣。そのポイントは、「平凡」です。少し前の自己啓発書と言えば、やれ成功だ、やれ効率化だというものが多く、なんとなく疲れてしまいますが、今のような時代だからこそ、平凡に、質素に、愚直に、それでも、金銭的にも心身的にも豊かになる……そんな人生を歩みたいものです。
『われわれ平凡人が、このままにならぬ世に処して、これをままにするただ一つの法は、環境を支配するなんて大ソレたことを考えないで、自らをその環境にできるだけ適応させていくことである。』
ふぅ、お疲れ様でした!
これらの本は比較的厚いです。読みやすさで言えば、もっとも薄いのは『「原因」と「結果」の法則』。神田さんの『成功者の告白』は小説なので、楽しみながら一気に読めます。『君に成功を贈る』は字が大きめで、語り口調で書かれているので、これも読みやすいです。『私の生活流儀』も読みやすいですよ。このあたりから読むことをオススメします。
ここに紹介したのは、私の好みに合う本なので、あなたに合うかは正直分かりません。けれども、時代が変わっても、人の本質はそんなに変わるものではありません。実際、これらの本に書かれている内容は、かなり共通していますし、具体的な本のタイトルは控えますが、最近のキャッチーなタイトルの本も、その元をたどれば今回ご紹介したような古典的な本と、言葉は違えど内容的には同じです。
また、新しい本だと1000円以上しますが、こうした、定番の本は、古本屋に行けば100円で売っているものがたくさんあります。10倍お得です。同じ1000円なら10冊買えます。100円で買っても内容は変わらないので、いい本を繰り返し読んで、「本当に大切なことはなにか」を見出すのもいいんじゃないかなぁと思います。