「農家の方が苦労して作られたお米」という教育は間違っている?
昨日は、大好き妙高!地域活性化プロジェクトの忘年会でした。
衰退しつつある中山間地域を未来に夢の持てる活気ある農村コミュニティーにするために活動されているNPO法人夢マッチングの上野さんとか、山里で無農薬の米を作っている生井さんとか、なんとかかんとか(ごめん)、いろんな人が来てくれました。
その中で、「あ~、これって大事だなぁ」と思ったことがあったので、みなさんにもシェアしようと思います。
上野さんが、こう言いました(奥が上野さん、手前が生井さん)。
「今の日本の教育は間違っているんですよ。『農家の方が苦労して作られたお米だから、残さず食べなさい』って言うでしょう?違うんです。そういう風に教えてしまったら、農業が『大変な仕事』って子供たちに伝わってしまう。それじゃ、子供たちは農家になろうなんと思わないじゃないですか。農家の人は苦労して作っているんじゃない。楽しんで作っているんですよ。私は、そういうことを伝えたいんです」
そしたら、みんな「そうだそうだ!」って話になり、もう、酒が進む進む(笑)。
生井さんは、こう言いました。
「草取りとか、それをやっている瞬間は正直大変だし、嫌ですよ。だけど、米ができたときは、やっぱりうれしいし、楽しいんですよね」
これって、農業に限らず、仕事全般に言えることだと思うんですよね。
「仕事は大変なものだ」
「仕事はそんなに楽じゃない」
「仕事はそんなに甘いもんじゃない」
「仕事はつらく、苦しいものだ」
「仕事はおまんまを食べるためにするものだ」
うん、全部正解です。
でも、子どもたちに教えるなら、ボクは最後にこう付け加えたいんです。
「だけどね、仕事には楽しいこともたくさんあるよ。だから早く、大人になりな」
とね。
「そんなの、理想だよ」って声が聞こえてきそうです。仕事がつらいときは、確かにそんなこと、言えないですよね。そう、仕事はつらく、苦しいものです。
それでも、ボクは仕事を楽しくしたいと思うし、子供たちにはそう伝えたいと思うのです。
最後に・・・
無農薬の米を作っている生井さんですが、すべて手作業、無農薬のお米「生米の2012」を特別に分けてくれるそうです。
生井さんからのメッセージをホームページから引用します。
人が何かをコントールできることなどあるのだろうか?
安定などあるのだろうか?私は、そんなことはできないのではないだろうか、
不安定が当たり前なのではないか、と思っています。そう思うこと、それを受け入れることが、結果、安定につながり、
「みんなハッピー」になれるのではないかと思っています。その自分の思いの確認もあり、
山の中の集落で生活し、
農薬や化学肥料を使わず、稲の力を信じ、その力が発揮できるように、
また、田んぼを耕したり、乾かしたりせず、そこに棲む生き物が活発に生きられるように、
できるだけ支配せず、
そんな風に田んぼに関わって、
苗を作り、稲を植えて、
米を作るという選択になりました。無農薬無肥料、手植え手刈り、天日干し。
だから、
手間は相当かかるけど、
多収量は望めません。
広い面積もできません。そのため、一般に流通しているお米より量に対して高い値段を付けさせていただいています。
なぜだか、私にはおいしいんです。
このお米を食べた方はみんなおいしいと言ってくれるんです。味覚は人それぞれ違うから言い切ることはできません。
でも、
たぶんこの米うまいんだと思います。
この時だけの贅沢に。
年末、年始などの特別な時に。
また、大切な方への贈り物に。この米、使っていただければ幸いです。
上には山しかない沢から引いている水の棚田とメダカの泳ぐ天水田の田で栽培したコシヒカリ。流通されている米では味わえないおいしさ。残り、あとわずかだそうです。お申し込みはこちらをクリック!
最後に、昨日の集合写真。ステキな仲間たちです。