竹内義晴の、しごとのみらい:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 竹内義晴の、しごとのみらい

10年後、仕事を「ツライもの」から「楽しいもの」に変えたい

連載している記事の原稿を編集者さんに送りました。

「頭の中に言いたいことはある。けれども、言葉にならない」という泥沼に入って数日。書いても書いてもしっくりこない……いや~、久しぶりに行き詰まりました(泣)。

あなたも仕事の中で文章を作る機会は多いと思います。セルフブランディングのために意識的にブログで情報発信をしている方もいらっしゃるでしょう。

「頭の中に言いたいことがあるのに言葉にならない」「書いてはみたもののなんとなくしっくりこない」――このような体験は多くの方がされているはず。時間ばかりかかって、ホント、苦しいんですよね。私も文章を書く機会が多いので、その苦しみ分かります。

この数日間、私も「あ~、もう書けない!と本当に苦しかった。でも、締め切りがあるし・・・そんな「文章が書けない泥沼」から救ってくれたのはある方法でした。行き詰っていただけに、達成感とやりきった感に満たされました。よかった~。

文章作成で行き詰って泥沼に入ってしまったとき、幾つかの脱出方法を知っていると便利です。そこで今日は、竹内流「苦しいアウトプットを楽しみに変える方法」をご紹介します。

その方法とは・・・

  1. 離れる
  2. 一晩寝かせる
  3. カフェに行く(場所を変える)
  4. 言いたいことを一言にまとめる
  5. 言いたいことをリスト化する
  6. ライティングのフレームワークを使う
  7. 頭にあることを紙に棚卸をする

の7つです。

■1:離れる

文章に行き詰っているときは、一度文章から離れてみましょう。少し文章から離れてから再び文章に向かうと、自分の文章を第三者的視点で見ることができ、泥沼から抜け出す糸口を見い出すことができます。コーヒーを飲んだり、知人と話したりするのもいい方法です。知人との会話がヒントになることもありますね。

■2:一晩寝かせる

カレーは一晩寝かせたほうがおいしくなりますが、文章もカレーと同じで、一晩寝かせると熟成されておいしく読むことができます。「離れる」と同様、自分が書いた文章を第三者視点で見ることができ、全体の流れや文章構成を振り返ることに役立ちます。

多くの人の目に触れる文章を書く人は一度書いた文章を一晩寝かせて、翌日に見直してからリリースする習慣があります。

■3:カフェに行く(場所を変える)

場所を変えるとスラスラ書けることがあります。「○○のカフェに行くと、不思議と文章がスラスラ書けるという人もいます。お気に入りのカフェは心も体も「文章を書くモード」に切り替えてくれます。文章を書く機会が多い人がカフェなどに行くのはそれが理由です。

■4:言いたいことを一言にまとめる

文章を書いていると、自分で書いた文章がトリガーになって、他の思いが浮かんでくることがあります。思いついたことをみんな表現したくなり、結局何が言いたかったのか自分でもわからなくなってしまいます。

頭の中が散らかって思うように文章にならないときは、あなたが表現したかったことを一言でまとめてみましょう。この質問が役に立つでしょう。「私がこの文章で、読者に伝えたかったことは何だろう?」「言いたいことを一言で表現すると、何になるだろう?」

たくさんのことが乱雑に書かれている文章よりも、言いたいことが一言でまとまっている文章のほうが断然分かりやすいです。もし、表現したいことが幾つかあるのなら、別の文章に起こしましょう。

■5:言いたいことをリスト化する

文章が上手くまとまらないときは、いきなり文章に向かうよりも、「1、○○」「2、△△」「3、□□」など、言いたいことを箇条書きにしてリスト化しましょう。さらに、各リストで言いたいことのキーワードを洗い出し、キーワードをつなぐように文章をつくると書きやすくなります。

また、言いたいことをリスト化すると、「○○を解決する3つの方法」など、タイトルも分かりやすく付けられる効果があります。この文章のタイトルの付け方がまさにそうです。

■6:ライティングのフレームワークを使う

言いたいことがあるのに、上手く表現できない場合や、構成が組みたてられない場合は、自分の考えを「ライティングのフレームワーク」にのせてみるのもいい方法です。

たとえば、私は「なたもだ」をよく使います。「なたもだ」とは、「なぜなら」「たとえば」「もし」「だから」の頭文字をとったもので、「私の意見では、○○は○○です。『なぜなら』、それは○○だからです。『もし』○○でなかったら、私は○○だったことでしょう。『だから』私は○○だと思っているのです。」という具合です。

私の考え+「なぜなら」(考えの理由)+「たとえば」(理由を証明する実体験や文献など)+「もし」(反証。ことなる意見を出して、自分の考えを強調する)+「だから(結論:冒頭の私の考えの繰り返し)」

その他にも、「PASONAの法則」など、周りには賢者が作ってくれたライティングのフレームワークがたくさんあります。フレームワークにのせて何度も文章を書いていると、それが体に染み付き、文章を書く力がつきます。

■7:頭にあることを紙に棚卸をする

文章に行き詰っているときの多くは、ある一部分に固執したり、無理に詰め込んだりしようとしている場合がほとんどです。その場合は、モニタとキーボードから離れて、紙とペンに頭にあることを全部書き出してみるといいでしょう。

紙に書き出す方法としては、マインドマップなどの方法があります。頭の中を一度紙に全部書き出すと、自分の考えを客観的に見ることにつながり、全体の構成を俯瞰してみることにつながります。

■□■

今日は、竹内流「行き詰った文章の泥沼から抜け出す方法」をご紹介しました。

今回、連載記事が進まず、苦しんでいた私を救ってくれたのは「7:頭にあることを紙に棚卸をする」でした。私は「トライアングルコミュニケーションモデル」を使いました。「私の文章に触れることで、読者が得られることは何か?」「具体的に伝えたいことは何か?」を紙に書き出し、言いたいことの全体を俯瞰してみることで、自分の伝えたかったことが「あ~、これか~」と分かり、あとはスムーズに書くことができました。

これからしばらく、文書を書くときは棚卸してから書くことに決めました。下の画像は、今日棚卸したものです。今日は言いたいことがスラスラ言葉にできて良かった~。程よい達成感が気持ちいいですね。

Dsc_0424

アウトプットを意識することは、毎日繰り返される日常にさまざまな気づきや刺激を与えてくれますし、自分の考えを上手に表現できれば、周りの人からも一目置かれます。文章構成をうまく組み立てられ、言いたいことが上手に表現できるようになればプレゼンテーションも上手になります。

苦しいアウトプットを楽しみに変えるために、あなたなりの方法を幾つか用意しておいてはいかがでしょうか?

タケウチ

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プロフィール

竹内 義晴

竹内 義晴

NPO法人しごとのみらい理事長
コミュニケーションの専門家 研修講師 心理学トレーナー 「職場がツライ」を変える会話のチカラ 著者。

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