竹内義晴の、しごとのみらい:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 竹内義晴の、しごとのみらい

10年後、仕事を「ツライもの」から「楽しいもの」に変えたい

あなたは、「シンクロニシティ」という言葉を知っていますか?

シンクロニシティとは、「意味ある偶然の一致」と呼ばれ、日本語では「共時性」なんて言われています。

「知り合いと夢について話していたら、全く同じ夢だったのでビックリした」
「電話をかけようと思って受話器を取ろうとした瞬間に、向こうからかかってきた」
「新しい事業を始めようと思っていたら、出会った人が偶然関係者だった」

みたいな話。

竹内まりあさんの歌にも同じタイトルの曲があるので、あなたも知っているかもしれませんね。

あなたはこんな意味ある偶然、実際にあると思います?

ボクは、あると思っています。というより、積極的に利用しているタイプ。

具体的な体験では、以前事務所を開こうと思ったとき、お金がなかったので、知人の不動産屋さんに「ロードサイドで、○○円ぐらいの物件ってありますか?」と尋ねたら、「竹内さん、そんな物件あるわけないでしょう?」と笑いながら言われたのに、翌日、その不動産屋さんから「あったよ」と電話がかかってきたことがありました。なんでも、不動産屋さんの知り合いの物件が、ちょうど数日前に空いたのだとか。

物件は確保できたけれど、机もいすもなくて困っていたら、以前働いていた会社の仲間から「一緒にコンサートに行こう」と電話が掛かってきて、「今度、事務所を開くんだ」と話したら、偶然、「今度の週末にうちの事務所の机を総入れ替えするから上司に頼んであげようか」と言われて、机といすをもらったり。

他にも、パーティションが欲しいと思っていたら、なぜか10年ぶりに昔一緒に仕事をしていた方から「スタッフのコーチをお願いしたい」と連絡があって、事務所を開く旨を伝えたら「パーティションがあまっている」と聞いてもらいにいったり。

結局、お金をほとんど使わずに、事務所に必要な機材が全部そろったという経験があって、「シンクロニシティってあるものだなぁ」と思うに至り、「今から新しいことを始めようと思っているんだけど、この方向であっているかな?」などというようなとき、特に意図していないのに物事がスムーズに進むような偶然があると、「うん、この方向でよさそうだな」と判断する材料に使ったりしています。

このような体験は数回あるので、シンクロニシティはボクにとって「流れ」を感じる便利なツールです。

でも、最近、いろんな情報を見聞きしていると、少し心配になることがあるんです。

たとえば、「ケーキを食べたいと思っていたら、友達がケーキを持ってきた」みたいな出来事。出来事に対する意味づけは自由にできますから、「これは意味ある偶然だ!」と理解することもできるけど、ボクの体験では、自分の欲望を満たすような出来事なんかは、都合のいい解釈であることが多いみたい。そのほか、何かにすがったり、楽をしたかったり、奇跡を求めたりするようなシーンで起こる出来事も、都合のいい解釈であることが多いみたい。

もし、大きな決断をする際、本当に意味ある偶然ならいいけれど、都合のいい解釈で決断をしてしまうと、時に大きな怪我につながることもあるじゃないかなと、思うんですよね。

たとえば、起業するようなシーン。いろんな出会いが重なると、「これは意味ある偶然かも」と思います。「ここでチャレンジするしかない」と。でも、もし何の準備もしていなかったら、いきなり起業しても失敗することが目に見えています。

そういう意味では、意味ある偶然を活用するためには、まず、目の前の出来事に向き合って、悩むぐらい真剣に考えて、ストイックに準備をして、今出来る努力は一生懸命やって、その結果、ふと気が付いたときに「あれ?そういえば、みんなうまくいっちゃったな~」みたいな感じが、意味ある偶然なんじゃないかと思います。

なので、「あっ、これってシンクロ♪」とか、「引き寄せの法則♪」みたいな感じの情報を見ると、「そうなのかもしれないけど、違うかもしれないよ。ポジティブな解釈も大事だけど、思い込みで突っ走って怪我だけはしないでね」と、少し心配になるときがあります。大きなお世話ですけどね。

今は不安定な社会なので、未来に対する現実的な価値を見出すのが難しい時代です。そこで、何か、見えないものやスピリチュアル的なことに向かってしまう気持ちも分かります。科学だけで解明できないこともたくさんあるし、ボクも、そういうの嫌いじゃないです。

でも、スピリチュアル的なことが主になっているなんてこと、ないかなぁ?

やるべきことをやって、オプション的に意味ある偶然を活用する。そのぐらいがちょうどいいんじゃないかなぁと思うんです。

タケウチ

Special

- PR -
コメント

コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/27848771

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

竹内 義晴

竹内 義晴

NPO法人しごとのみらい理事長
コミュニケーションの専門家 研修講師 心理学トレーナー 「職場がツライ」を変える会話のチカラ 著者。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      
カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 最後によかったなーと思える人生を
オーストラリアの永住権も取った。会社も興した。結婚も(離婚も)した。そして今、日本のためにやりたいことが村上福之さんにはある。(2/21)

news094.gif ビッグデータの活用は企業にとって本当に必要か
今やIT業界の重要なキーワードになりつつある「ビッグデータ」。その活用を促す声は高まるばかりだが、多くの企業にとって本当に必要なのか。今一度、考えてみたい。(2/20)

news094.gif 読者イベント「ノベルティ ブログ ライブ」 参加申し込み受付中!
IT企業の楽しいノベルティをご紹介する「ノベルティ ブログ」の4代目ゲッター「おのだおなが」が、あなたの自慢のノベルティを紹介します。2時間でいくつのノベルティを紹介できるか、乞うご期待!(2/16)

news094.gif お尻がムズムズするんです
約260人のブロガーがITにまつわる時事情報などを日々、発信しているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。今回は、その中から「情報リテラシー」「お尻ムズムズ」「会社とソーシャルメディア」などを紹介しよう。(2/18)

news094.gif 東北をコットンの生産地としてブランディングしたい──リー・ジャパン・細川取締役
塩害に強い綿の生産で東北に新たな産業を作りたい。オーガニックコットンの採用など、環境負荷を下げるジーンズ生産に取り組んできたリー・ジャパンの新たなチャレンジとは──。(1/30)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

Special

- PR -

サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ