オルタナティブ・ブログ > 竹内義晴の、しごとのみらい >

「しごと」をもっと楽しくしたい!

「TPPどころじゃねぇなぁ」 ― トラックの車窓から

»

こんにちは、竹内義晴です。

TPPへの議論が盛んですね。

推進派の意見を聞けば、「そうだなぁ」と思いますし
慎重派の意見を聞けば、「そうだなぁ」と思います。

どっちがいいのか、私には正直分かりません。

でも、TPPというキーワードを最近聞いた中で
もっとも共感でき、腑に落ちた言葉があるんです。

それが、今日のタイトルの言葉

「TPPどころじゃねぇなぁ」

です。

この言葉は、昨日、一緒に車に乗っているときに父親がつぶやいた言葉ですが
車窓には、耕されなくなった耕作放棄地広がっていました。

うちの周りでは、耕作放棄地が確実に増えました。
私の住んでいる地域で、稲作をしているのは、うちだけです。

田んぼが放棄される理由は、
田んぼを耕す人が高齢になり、耕すことができない、跡取りがいないこと。
近くに住む同じ世代で、家で米を作っている、もしくは、作ろうという話は聞きません。
「自分で作るより、買ったほうが安い」という、価値観の変化もあるのでしょう。

これをTPPに絡めると

「ただでさえ、農業がダメになっているのに
 TPPに参加したら、日本の農業はもっとダメになる」

となるのかもしれません。

でも、耕作放棄地は、TPPに関わらず、以前からある課題なんですよね。

「TPPどころじゃねぇなぁ」

父親にとっては、TPPがどうのというよりも、
身近にある課題を前に、つい、出た言葉なんだと思います。
ボクは、スーツを着た人々が、理論をテレビで語る言葉よりも
「TPPどころじゃねぇなぁ」という父親の言葉に共感します。

TPP・・・テーマが大きいので、何が正解なのか、やっぱり、ボクには分かりません。

ボクは、TPPがどっちに転ぼうと、そのときの環境に合わせつつ
結果的に良くなるように、ボクができることをやっていこうと思っています。

追伸:

大きなことはできないんですが、こんなことをはじめました。

Comment(2)