いくつになっても味わえる「学ぶことの楽しさ」
新潟県上越市にあります、くびき野NPOサポートセンターが主催している、
「社会的事業マネジメント課」の授業に登壇しています。
現在は、起業プランの作成を行っています。
(↑みなさん、集中して起業プランを作成していらっしゃいます。)
さまざまな立場・年齢の方と学びあっているのですが
参加されている中の一人がこう言いました。
「いままで、勉強するということがあまりなかったけれど
この歳になって、学ぶことが楽しいということを知った。
若い世代の人にも、学ぶ楽しさを知って欲しい。」
私はこの言葉を伺って、なんだかうれしく思いました。
■勉強が「楽しくない」理由
多くの社会人にとっての勉強は「学ばなければならないもの」です。
なぜなら、勉強しないと
・競争に負けてしまう
・出世できない
・社会から取り残される
のような、「義務」のような感じになっているからです。
ひょっとしたら、この義務感は、学生時代に受験を勝ち抜かなければならなかった私たちにとって
ずいぶん前から味わってきた(味わわなければならなかった?)ことなのかもしれません。
でも、本来、学んだり、成長したりすることは、楽しいものであることを
講座に参加されているみなさんが示してくれているような気がしてなりません。
■ボクが勉強の楽しさを知った理由
ボクが、「勉強って楽しいな~」と思うようになったのはつい最近です。
28歳のころまでは、
楽しかったことといえば趣味に時間やお金を使うことでした。
毎日飲んだくれてばかりで、本なんか読みませんでしたし、
勉強のべの字もしませんでした。
(仲間と飲んだくれているのも、楽しかったですが……(笑))
IT業界に入ってからは、少しは勉強したかな。
日々進化していく技術を追い求めていくことが楽しい時代でした。
積極的に勉強を始めたのは、33歳のころからです。
勉強を始めた理由は、毎日プレッシャーだらけで全然仕事が面白くなくて……
そんな中、自分自身のこともマネジメントできないのに
リーダーをまかされて、にっちもさっちもいかなくて……。
「ここから早く抜け出すには、どうしたらいいのか……」
最初は、逃げる気持ちしかなかったし
前向きな気持ちなんて、これっぽっちも抱いていませんでしたよ。
早く抜け出したい一心でしたから、本はたくさん読みましたね。
セミナーにも行きました。
でも、そんな生活を送っていたら
最初は早く抜け出したかっただけなのに、
・新しいことを身につけていくこと
・新たな情報に触れること
・新たな人と出会うこと
が、少しずつ楽しくなってきたんですよね。
そういえば、先日インタビューさせていただいた
にいがた観光カリスマのなぐも友美さんも
「新しい情報に触れて、新しい発見があると、学ぶことが楽しくなってくる」
とおっしゃっていました。
■「問題」が「問題ではなくなる」とき
楽しさを見出してからは、問題の解決は早かったです。
いや、問題は問題としてあるのですが、考え方が変わったのかな。
問題を乗り越えるプロセス自体が、少しずつ楽しくなってきた感じでした。
だから、ボクは
「競争に勝てないから、勉強しなさい」
という気は、全くありません。
そんな「ねばならない」の気持ちで勉強したって、
知識なんて身につきやしません。
でも……
「このままでいるのは絶対に嫌だ」とか
「このままでは、少しまずいな」とか
「もう少し、○○になったらいいのにな~」など
誰かに言われたんじゃなく
みなさん自身の胸の奥底で、
何か、チクチクするようなことがあるのなら
どうぞ、勉強を始めてください。
少しずつ、学ぶことが楽しくなってくるはずです。
この楽しさは、いくつになっても味わうことができる楽しさです。