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今、やってみたいこと―「地元妙高市を活発にする(2):地元の商店や企業の活性化」 #shigotonomirai

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NPO法人しごとのみらいでやってみたいことを、
とにかく、思いついたままガッーっと書いています。
その経緯はこちらです。

前回は、

今、やってみたいこと―「地元妙高市を活発にする(1):課題」
というお話をしました。

今日、はその続きで、

「地元の商店や企業活性化するために、
 地域の皆様を集めて社会参画する場をつくり、
 商店や企業へのアイディアや提案をする。」

という事業についてお話したいと思います。 


地元産業振興のためにやってみたいこと

前回のお話の中で、
地域活性化に関するお話をしました。

私たちの地域は、地元を愛している住民が多い。
地元をよくするためのいろんな意見を持っているはず。
それらの声を生かせないのかな。

たとえば、私の地域は人口が少ない小さな町です。

ですから、

「ケーキ屋ならあそこ」
「居酒屋ならあそこ」
「ラーメン屋ならあそこ」

のように、選択できるお店も限られています。

「店舗が少なければ競合も少なく、お店が繁盛するのではないか・・・」
という考えも浮かびますが、
お客さんがなかなか入らない店も多いようです。

そのような商店や企業が、もっと売上を上げたいと思ったとき、
今はきっと、「どうしたらいいのだろう」
と、店主が1人で一生懸命考えているのではないかと思います。

けれども住民の立場として考えたとき、
選択できる店が少なければなおさら、
そこのお店でおいしいものが食べたいし、良いサービスを受けたい。
そのように思います。

地元の店主が1人で考えるのではなく、
地元の人が集まる場があって、

「もっとこうしたらいいんじゃない?」
「あそこの店では、こんなのが美味しかったよ」

もし、地元の商店や企業、そして、住民が
ざっくばらんに語り合える場があったとしたら、
地元が好きであるからこそ、いろんな意見が出るんじゃないかな。

企業だって様々な地元の人の意見が聞くことが叶えば、
それを商品に活かせるんじゃないかな。

そして、ある商店や企業の商品が住民の声によって開発されたとき、
声を上げた(採用された)人も嬉しいし、商店や企業だって嬉しいはず。

自分が関わった商品ができれば、
地元の店をもっと紹介したくなるだろうし、自慢したくなる。

そんな気にはならないのだろうか。

実は先日、こんな考えをある主婦の女性に話したら、
次のような声が上がりました。

「私たちのような主婦の人たちがいるでしょう?
 主婦って、生活が子育て中心で、
 社会との関わりがあまりないのよ。

 本当はもっと社会と関わりたいし、
 いろんな人と話したいと思っているの。

 たとえば、あるケーキ屋さんが、
 新しいケーキの開発に困っているとして、
 そこで主婦の意見を聞きたいという場があったとするじゃない?

 そこでこんなケーキが美味しそうとか
 こんなのがあったらいいとかいろいろ話をして
 最後に少しお茶でも飲んで、
 みんなでワイワイ話ができる場があったとしたら、
 きっと喜んで参加すると思うの。

 だって社会参画したいんだもん。

 最後にケーキを出してくれたりしたら最高だけど(笑)」

僕はこの話を聞いた時「なるほど!」と思ったんです。

このような場があって、
主婦の声から生まれたケーキが実際に開発されたとしたら、
「あれね、私たちが作ったケーキなの」
って、自慢したくもなるし、口コミしたくもなる。

主婦に限った話ではありません。

たとえば、つい先日まで現場で活躍されていた、
定年退職した先輩の声でもいい。
定年退職した諸先輩は、
仕事上で得た、沢山の知識やノウハウを持っているはず。

そういった知識やノウハウを、
地元の商店や企業が活性化するために生かしてもらう。

定年退職をしても社会に参画できる場があれば、
お金とか・・・そういうこと以上に嬉しいんじゃないかな。
それで地元がもっと良くなるのら、幸せなんじゃないかな。

こういうのって、なんかそこらへんにありそうなんだけど僕は知りません。
調べてみたところ、関連するNPOはないようです。

もしなかったとしたら、
すごく、当たり前のことなんだけど、結構面白いと思うんですね。
なんで、今までなかったんだろう?

ですので、こんな場を作ってみたいなと思うんです。

先日、地元の新聞を見たら、
商工会が、企業と住民を集めて
「企業が住民から意見を聞く」
というイベントをやったという記事が載っていました。

この記事を読んで、
「あぁ、すでにやってるところはあるんだな。」
と、思ったんです。

だけどこの記事を読んで、違和感を覚えたんです。

「何で違和感を覚えたんだろう?」

と考えてみました。

記事の中には、住民の声も載っていたのですが、

「○○するべきだ」
「○○しなければならない」

等の声がほとんどだったからです。
何か、こう、

住民 vs 企業

のような構図で、
住民と企業の間に距離を感じたんです。

でも、ボクがやりたいのはそういうことじゃなくて、

住民と企業の目線を合わせる感じ。
住民を企業側に巻き込んで(住民に企業を巻き込んで)、
一緒に考える感じ。

そういった場を定期的に開催することができたら、
面白いんじゃないかな~。


この場作りを、「2足のわらじシステム」で行う

先日、今、やってみたいこと―「2足のわらじのススメ」

というお話をしました。

「2足のわらじシステム」とは、

「仕事(本業)以外の場所で、経験を積む」

ということでした。

今日お話したこの場を開催するために、
地元で働いてる人たちの中で、

  • 「本当やりがいを持って仕事がしたい。でも、その環境がない」
  • 「将来やってみたい仕事がある。でも今その立場ではない」
  • 「将来のためにもっとスキルアップしておきたい」

このような人たちが集まって、
この場作りを企画し、運営する。

「2足のわらじ」をはきながら、
様々な仕事のスキルを身につけるんです。

そして、このプロジェクトで身につけたスキルを、
会社に持ち帰り活かしていただきたいと思います。

*****

今日のお話をまとめます。

  • 地元住民の声を活かした企業経営。自分の声が活かされるうれしさ。
  • 「2足のわらじシステム」で、この場を作ることでスキルアップしたみなさまが、企業で活躍する。

それで、地域が活発になる。

まだ雲を掴むような感じですが、
こんな仕組みづくりをやってみたいんです。

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