竹内義晴の、しごとのみらい:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 竹内義晴の、しごとのみらい

10年後、仕事を「ツライもの」から「楽しいもの」に変えたい

このブログは「しごとのみらい」というタイトルですが、最近、「仕事って何なのかな~」と考える機会が増えています。「悲観的な大学生が多い」「どういう理念を持って仕事をしていくのが大事なのか迷っている」などの声が短期間に寄せられたことが、その理由なのかもしれません。

これらの声を聞いて、「みんな、悩んでいるんだな」と思うと同時に、「いろんな悩みがあるけれど、本当は、毎日楽しく働きたい……。みんな、ただそれだけなんじゃないかな」と思うのです。

「仕事の楽しさって、何なのだろう?」……成功?お金?目標の達成?世間一般では、そのようなイメージもありますが、改めて、自分にとっての仕事の楽しさを考えてみると、

  • 「目の前の小さな課題を、少しずつ達成していく喜び」
  • 「小さな夢が叶うこと」
  • 「『ありがとう』の一言」
  • 「関わったお客さんが、一歩前に進めたこと」
  • 「ほんの少し、自分の成長が感じられたとき」

……成功とか、目標とか、そういった派手なことよりも、どちらかと言えば地味な、日常的な生活で誰でも経験していることの中に、仕事の楽しさや喜びがあるように感じています。

でも、よく考えてみたら、このように思えるようになったのは最近のことです。それまでは、仕事はそれほど楽しくないと思っていましたし、どちらかと言えば「しなければならないもの」だったように思います。

では、なぜ変わることができたのだろう……。1つのきっかけとして言えるのは、「うまく行かないことを乗り超えた経験」が上げられます。

それまでの私は、毎日のプレッシャーの中で、「仕事が楽しい」なんて決して思えませんでした。苦しくて、つまんなくて、仕事なんてやりたくなくて……そんな毎日に嫌気がさして、成功者の本を読んだり、自己啓発書を読んだり(笑)。

「目標があれば、仕事が楽しくなる」「思いが結果となる」……確かに、一時はやる気にもなるし、楽しくなれる。でも、どうしたら目標が持てるのか、どうしたら思いが継続できるのかが分からない。目標や思いを持ったからといって、すぐに何かが変わるわけじゃないし、将来をイメージたところで、すぐに現実が現れるわけでもない。今、目の前にある問題をすっ飛ばして、はるか彼方にある理想だけを追及して、少しモチベーションが上がって気持ちよくなるけれど、長続きしない……そんな日々を送っていたような気がします。

もちろん、目標も思いもすごく大切なのですが、目の前の問題をじっと見つめて、それをどうすればいいか考える。わたし達には、今できる行動しかできないから、望むような反応が得られなければ、自分ができる範囲で違うことをやってみる……その繰り返しでした。そうやって乗り越えたものには、何かこう「前よりも、少しはマシになったな」「やったな。乗り越えたな。」そんな、小さな達成感がありました。。

「仕事は生活のためにするもの」……確かに、そんな側面もあるかもしれません。お金を稼がなきゃ、生活できませんからね。

でも、なんていうかな。

『仕事って、生活のためだけじゃなくて、結構楽しいものでもあるんだぜ』

『目標の持ち方の勉強をするのもいいけど、目の前に起きていることに目を向けて、それを乗り越える小さな行動を繰り返すことで、「小さな成功体験」ができて、仕事は楽しくなるよ』

『今は苦しいかもしれないけれど、近い将来から現在を眺めたとき、「あのときがあったおかげで……」って思える日は必ず来る』

……そんな、「仕事の楽しさ」「働くことの楽しさ」を伝えて行けたらなと思います。その仕組みを、今、考えているところです。

タケウチ

Special

- PR -
コメント
ani00 2010/05/25 04:24

はじめまして、竹内さん。以前から内容は確認させて頂いておりましたが、今回初めて書かせて頂きます。ani00と名乗っています、30代の男ですが、おっしゃる「小さな成功体験」を感じられる余裕が、今の社会的にあまりないなぁと私は考えてしまいますね。
なにしろ、大学でての就職時に冷え込みまくって、さんざん酷い目に会ってやっと入った会社には、早々に使い捨てられて(朝一から終電まで仕事してました)結果を出しても全部上司に横取りされて・・・みたいな仕事生活が26ぐらいまで身についた結果、会社に期待するだけ無駄だな。と考える様になってしまいました。
ま、書かれている事は確かに感じて自分自身技術者として力を付けるのは楽しいのですが、
正直な所、そこまで考える余裕がないのが原因かなあ?とは感じます。
ココまでは否定的ではありますが、やはり会社単体ではなく技術者の相互での向上心を育てる組織等が在って、そこで先輩たちから、アドバイスや悩みを聞いてもらえるだけでも、あれば良いのですが。
後は、やはり後進に「先輩の仕事は大変そうだけど、楽しそうだ、自分もあんな風になれれば」と思われる人間が増えれば自然とそうなれそうな気がします。
もっとも私のような若輩が生意気な話ですが、会社の違う若手の話を聞くと会社自体が、自分達の利益の為に、若者を都合の良い道具として使っている所が、諸悪の根源のような気がします。何しろ、よく耳にする話で、よそで教育が済んでいて、使い勝手のいい子いない?などと聞いてくる50代の大きな会社の部長クラスが呆れる位いますから。
何で、自分の会社で育てて、仕事の楽しさを教えようと思わないのかが、非常に不愉快ではあります。その辺をどうにか変えて行かないと、みんなが楽しく仕事が出来る環境は中々作れないかも知れませんね。 でも、私は私で頑張ろうと思っています。
初投稿で長文を失礼いたしました。 今後も楽しみ克、参考にさせて頂きますので、頑張って下さい。失礼いたします。

タケウチ 2010/05/25 13:44

ani00さん、はじめまして。コメントありがとうございます。

ani00さんがおっしゃりたいこと、とてもよくわかります。
元々は、やる気もあったのに、
会社では成果だけが求められる。会社や上司に何かして欲しいけど、それも叶わない。
「本当は楽しく働きたいのに、現実はそうじゃない。じゃあ、どうすればいいの?」
と思われている方が、とても多いんじゃないかなと思います。

そんなとき、会社の人にはなかなか話しづらいけれど、
とりあえず話を聞いてくれる場があれば、気持ちもずいぶん楽になれるはず。
そういうものが、必要じゃないかと思います。

そして、「それでも、工夫してがんばろうぜ」みたいなことを言える人たちが居て、
そういう場があれば、いいと思うんですね。
本当は、それは会社の中にあればいいのでしょうけど、
そういう先輩とのつながりみないなものも薄れている今日。

だから、会社の外にあったらいいんじゃないかな~と思うのです。

あと、若手に「やる気を出せ」というのなら、
リーダー層が楽しく働けばいいだけなのかもしれませんね。
ani00さんのコメントを拝読しながら、そんなことを感じました。

ani00さんの現場の生の声が、とても参考になりました。
わたしも、そんな場が作れるように少しずつ行動してみます。
ブログにもその都度書きたいと思いますので、
よろしければ読んでみてくださいね!


コメントを投稿する
メールアドレス(必須):
URL:
コメント:
トラックバック

http://app.blogs.itmedia.co.jp/t/trackback/77444/24225465

トラックバック・ポリシー


» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

竹内 義晴

竹内 義晴

NPO法人しごとのみらい理事長
コミュニケーションの専門家 研修講師 心理学トレーナー 「職場がツライ」を変える会話のチカラ 著者。

詳しいプロフィール

カレンダー
2012年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29      
カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 富士通元社長の山本卓眞氏が残した次代へのメッセージ
富士通の社長、会長を務めた山本卓眞氏が亡くなった。哀悼の意を込めて、日本のIT産業界の大御所が残した次代へのメッセージを紹介しておきたい。(2/6)

news094.gif Facebook就活はもう古い?
約260人のブロガーが、ITにまつわる時事情報などを日々発信しているビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」。その中から今回は「就活」「都心の雪」「ソーシャルメディア」などを紹介しよう。(2/4)

news094.gif 東北をコットンの生産地としてブランディングしたい──リー・ジャパン・細川取締役
塩害に強い綿の生産で東北に新たな産業を作りたい。オーガニックコットンの採用など、環境負荷を下げるジーンズ生産に取り組んできたリー・ジャパンの新たなチャレンジとは──。(1/30)

news094.gif 東北から始まるイノベーション
企業のICTを活用と若手IT技術者による東北発のイノベーションが、中長期的な震災復興の鍵となる。(1/27)

news094.gif 貧困国の雇用を創出する印刷屋、丸吉日新堂印刷の挑戦
全国から約2万7000件の名刺制作を受注をする札幌の小さな印刷会社の成功の秘密は、地道な社会貢献にあった。(1/16)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。

Special

- PR -

サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ