広がるオープンソース、広がらないオープンソース
わたしはオープンソースが好きです。
ホームページはWordPressを使って作っています。使いやすくて、日々進化しているので何年も使い続けています。プラグインも多く、すばらしいものが多いです。開発者の方に感謝一杯です。
ホームページ関連の多くはオープンソースを使っていますが、メールマガジンの配信システムは、商用ASPを利用しています。土曜日の朝、ふと、「メールマガジンの配信システムで、最近よいオープンソースは出ていないかな?」と思い、ネットを検索してみることにしました。
メールマガジンのオープンソースは以前も探したことがあります。海外のものから日本のものまでいくつかありますが、文字化けしたり、欲しい機能がなかったりして「コレ!」という決め手がなく、商用ASPにしている経緯があります。
私がメールマガジンのシステムに求めるものは、
・携帯メールに対応していること
・メールアドレスのインポート、エクスポートが容易なこと
・姓、名など、項目が自由に設定できること
・送信エラーのアドレスをチェックできること
などの項目です。
ネットを探してみたら、商品名は伏せますが、よさそうなものがありました。試しに使ってみたら、インストールもカンタン、画面も分かりやすく、欲しい機能がほぼ網羅されていて使いやすい。著作権を非表示にできるライセンスもあります。「これはいい、これに決めよう!」と思いました。
そこで、これまでのネット上の評判を検索してみることにしました。最初は、評判がよいコメントがいくつかあったのですが、その先に進むと雲行きが怪しくなってきました。情報商材やアフィリエイトによる宣伝が多くなってきたのです。この時点で「メールマガジンにご登録いただいている読者さまのメールアドレスを収集されるのではないか?」というような不安が襲ってきて、今回は使用を見合わせることにしました。
ネット社会になり、いいものはいいし、悪いものは悪いという情報が一瞬のうちに広がるようになりました。今回見つけたオープンソースは、テスト的に使ってみて、機能も使い勝手も商用ASPに決して負けていない、いいもののように感じていました。「メールアドレスが収集されるのではないか」というのはこちらの思い込みです。ですが、ネット上の情報で不安になり「使わない」を選択したのも事実です。本当にいいものだったら、とてももったいないことが起きているように思います。
検索すれば過去の履歴がすぐに出てくる時代、オープンソースに限らず、商品やサービスをどのように広めていくのかは、今まで以上に長い目で考えていく必要がありそうです。