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ソフトウェア製品開発現場の視点

自分が興味のある情報だけが見たい

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以前、この blog の中で SocialFeed というサービスについて書いたことがある。これは、リアルコムが開発した「複数の RSS feed の中から各ユーザにとって最適な情報だけを通知する」サービスで、現在 Open Beta という形で運用している。余談になるが RSS のサービスは、多くのサイトで提供されていて "RSS" アイコンなどを見る機会は多くなっているが、私の経験では RSS という言葉の一般への浸透度は非常に低いようである。RSS について詳しくは、こちらまたはこちらを参照してください。

インターネットが普及して初期の段階では、自分が読みたい情報が十分にインターネット上にあるとは限らないので、インターネット上を検索して自分が興味があるトピックを探してきてくれるサービスがでてきた。初期の検索サービスは、ユーザ側からの立場としては、「キーワードに関連する情報を全部見せて欲しい」ということであった。しかし、インターネット上に情報が増えてくるに従って、キーワードだけの検索では情報量が多くなりすぎるため、「重要な情報だけを見せて欲しい」という要求に変わってきた。Google の page rank は、まさにこの要望への解として、最適なものであった。

しかし、ユーザの要求はとどまるところを知らない。次の段階として、「自分に必要な情報だけを見せて欲しい」というものに変わってきた。Amazon の「お勧め」機能は、この次の段階の要望を満たしてくれている。この Amazon のお勧め機能と同じようなものをインターネット上の blog やニュースに対して RSS を使って行うのが SocialFeed である。このサービスの考え方の中心は、「自分と行動パターンが似た人が読んだ情報は、自分も興味がある可能性が高い。」という仮説に基づく。従ってこのサービスを使うと、RSS を使って提供される情報を読んだり、自分の興味のあるカテゴリーを登録すること(活動履歴)が、次の段階での「お勧め」を見つけるための基礎情報となる。このサービスの特に面白い特徴は、「自分が登録していない RSS であっても、自分に似た人が呼んだことによって、自分にも通知される」ということである。RSS を都度登録しなくても、自分に近い「誰か」がいれば勝手に情報が入ってくる。もちろん、自分で RSS を登録すれば、その RSS からの情報は通常の RSS リーダーを使っているのと同様に入ってくるので、必要な情報を見逃すこともない。

一時期、ハードウェア障害のためサービスを停止してしまいご迷惑をおかけしましたが、現在は再開しています。機能向上も継続的に行っていますので、使ってみてください。Beta ですが、ユーザの制限はしていません。Online でユーザ登録ができるようになっています。機能拡張などのためにときどきサービスを停止することもありますが、ご理解ください。

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