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中国人と日本人は成功の捉え方が違う

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 日本人にとって成功とはコツコツと努力した結果である。「塵も積もれば山となる」のように、普段の努力を積み重なれば大きな成果が出るはずだと親からも学校からもそう教わってきた。特に日本のサラリーマンは、自分が置かれた環境に服従しながら我慢強く出世の道を探る。

 例え彼らが会社から引退して5年経っても10年経っても永遠に「○○大手会社の元社員」「○○会社の元課長」などと自己紹介する人が結構見受けられる。自分の人生の最も華麗な時期をすべて会社に尽くしてきたから、昔のキャリアや役職をずっと懐かしんで捨てたくない気持ちが分からないものでもないが、「オレ30年間ずっとこの会社に勤めてきたぞ」と自慢する日本のサラリーマンに、中国人から見ると「偉い」というよりむしろ「かわいそう」に近い気持ちが沸いてくるに違いない。

 2010年に各国の若者に対する世論調査によると、「将来起業したい」と答えた日本人の割合は39%にとどまり、「将来偉くなりたいと強く思う」と答えたのはわずか8%、「暮らしていける収入があればのんびり暮らしたい」と答えたのが43%に至ったそうだ。それに対して「将来起業したい」と答えた中国人の割合はなんと71%、「将来偉くなりたいと強く思う」と答えた中国人は34.4%、「暮らしていける収入があればのんびり暮らしたい」と答えたのはただ17.8%にすぎない。

 また、今年の3月、明治安田生命保険相互会社が全国新入社員を対象にアンケート調査した結果によると、「一生同じ会社に勤めたい」と答えたのが44.7%、「会社に入ったからには社長になりたい」と答えたのが6.4%、「役職に興味なし」と答えたのが44.8%、「いずれは起業(独立)したい」と答えたのが9.9%。いかに日本の若者は安定志向が強く、組織を捨てて自分の力で勝負するというハングリー精神の欠如が目立つ。

 中国人の多くは「一攫千金」の夢をみている。しかも自分が必ず成功できると根拠なき自信を持っている。中国人にとって最高の成功というのは、親や家庭の力を借りず、努力しながら一歩一歩自分の道を切り開くこと。いわば「白手興家」(空手から身を興す)できる人生が一番輝く。自ら起業するのも、その成功へのもっとも近道だと信じているからだ。

 「寧做鶏頭、不做鳳尾」(ニワトリの頭になっても、決して鳳凰の尻尾になりたくない)、大手会社の平社員より小さな会社の社長のほうがやりがいを感じるのだ。中国人は出世への欲望が猛烈で、どんな小さい領域でもNo1になりたい、一国の主になりたいのである。これは中国人の向上心の原動力と言っても過言ではないはず。

 今年、中国のある高校では受験生へ送ったエールは一時全国話題になりました:「努力しないとあなた達は所詮お金持ちのどら息子に勝てません!」と。これは現代中国の格差の実情でもあり、中国流の成功哲学でも言えるだろう。

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