海外でマナーの悪い日本人を叱りつけるの巻 ~バリ島夏休み日記 その1~
1週間の夏休みから戻ってきたところ、メールの数がハンパでなく(およそ1000通。これでも例年の夏休みと比べると少ない方ですが)、その処理と容赦無い通常業務の嵐に追われて、はや週末です・・・とほほ。
さて、8/22から約1週間、インドネシア・バリ島へ行っておりました。
今日は、最終日に遭遇した「マナーの悪い日本人」について(いきなりネガティブな話題ですが)怒りが冷めないうちに書いておきたいと思います。
私が泊まっていたホテルは、インドネシア料理のバフェが食べられるシアターがあり、毎週特定日にバリ舞踊が開催されます。
チェックインしてすぐに予約を入れておいたのですが、当日通された席は、シアターより数段高い所謂2階席のようなところの後列でした。
前列は小さな子供連れの外国人夫妻と、結婚式をここで挙げたらしい日本人カップルと両家ご家族。
私たちはテーブルとテーブルの間から舞台を観る感じでしたが、十分にスペースはあったので大丈夫かな、と思っていました。
席についてしばらくは夕食を楽しみ、30分ほどしてバリ舞踊(この日の演目はレゴンダンス)が始まったのですが、私から見て斜め前の日本人家族は、バフェを取りに行ったり喋ったり、なんだかせわしない。
それでもダンスに集中して観ようとしていたのですが、お酒が入って両家のお父さん達は大声で話し始め、ダンスは全く観ておらず、まるで旅館の大広間での宴会かというような騒ぎっぷりになり、音楽に声が被って聴こえず、騒ぐお父さん達が視界に入って踊りも観られず、という状況になりました。
挙句に、
「こんなダンス面白くない」
などという始末。
見かねてホテルの従業員に訴えるも、彼らもどうにも伝えられない(英語も分からない方たちのようだったので)との態度・・・。
そんな状態が延々1時間近く続き、私は海外旅行で初めて本気で、日本人に怒りました。
海外で、マナーの悪い日本人を見ることは沢山あれど、先進国の場合は「そのうち痛い目見るから」と、いつもスルーしていました。
先進国の場合は、本当に痛い目に逢う事が多いし(前職の経験上でも)、英語が分からない日本人観光客は、現地の人にまくし立てたれてオドオドしながら退散することが多いので。
でも、今回ばかりは見過ごせませんでした。
ダンサーの方に失礼とは思いながらも、席を立ち、問題のお父さん達のところへ行きました。
お父さん達の間に立ち、片方ずつの肩にバシリと手を置いて、
「声のトーン、落としていただけますか?」
手は力強く、でも声は穏やかに。
びっくりした模様のお父さん達、でも酔っていてよく聴こえない様子だったので、
「ダンスが見えないし聴こえないので、黙ってください」
それだけ言って、席に戻りました。
自分の娘や息子とほぼ同年代(と思われる)女性に叱られたお父さん達、すっかり大人しくなって、最後の10分間のみ私はゆっくりダンスを観賞できました。
お金を出せば、自分達よりも所得が低い、発展途上の国で豪遊できるという現実。
穏やかなインドネシアの人達に何も言われないからといって大きな態度を取り、滞在している国の文化を知ろうともせず、失礼なこと・マナー違反を認識していないこと。
・・・同じ日本人として、本当に恥ずかしい。
インドネシアの人達に、日本人みんながこんなにマナーが悪く、失礼な人種だと思われることは、本当に悲しいことです。
自由に海外に旅行ができるということ自体、恵まれたことであるのに、そのありがたみにも気づいていない日本人が多いと感じるにつけ、見識の狭さに落胆します。
私のチームメンバーは、アジアパシフィックの主要国にそれぞれいますが、外資系でオープンな環境にも関わらず、国そのものが閉鎖的であったり、海外旅行にでることが困難なチームメンバーが沢山います。
途上国(特に観光で成り立っているバリのような地域)でお金を落とすことで、確かに彼らの生活が成り立っている、という側面もあります。
でもどこかで、自分達と経済格差のある国として彼らを見下していたりする部分があるのではないでしょうか?
改めて、「世界の中の日本」と「真に国際人となりえていない日本人」というものを考えさせられた、旅の最終日でした。
出かける前に宣言していた"ブランド エクイティ" と"integrity"という考え方について、様々な角度から検証出来たのですが、その結果はまた次のBlogに書きたいと思います。