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通信業界特殊偵察部隊のモノゴトの見方、見え方、考え方

会いに行こう

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仕事上ずっと出ずっぱりだった期間が長かった私なのですが、そうなるとその時点の同僚ともなかなか顔を合わせることが出来ません。もちろん元々よく知ってる方々と会う機会も自分のその日の居場所次第でスケジュール調整ができずなかなか会えなかったりします。仕事上の同僚とはめちゃめちゃ頻繁に電話で話をしてたりメッセージが飛び交ったりで業務には支障無いようにしていましたが、知人友人となるとそうも行かない。

もちろんコロナの絡みで人と会える場を持つことが非常に難しくなった過去数年という事情はあれど、人生のステージのその時点時点での状況からどうしても実際に顔を合わせる機会が変化するのは仕方ないこと。それこそ何十年も前の学生のころの知り合いに過去何年何人と物理的に顔を見合わせたのかって言われると、ごく少数の例外を例外と言い切れるほど殆どいなかったりします。これはもちろん生活の場所や仕事の内容等による生活パターンの問題、家庭の事情に合わせてどれほど出歩けるかといった問題などなどが絡むので、一概に誰が、或いは何が悪いとかは言えないのは誰しも思うところだと思います。

ということで、会えなくなることそれ自体は不思議ではないと思うし、状況も常に変化はします。なにかのチャンスに久しぶりに会えた人の中にはもちろん顔を見ていない期間のギャップが埋められない状況もあったりしますけれど、でも合うといきなり時間が埋まる場合もある。

まぁ色々です。

久々に合うことの功罪

この話は本当に昔からずっと言われてる話ですが、よくよく考えると顔を見るのは数年ぶりでお互いに「老けたなぁw」って思うほどなのに、ずっとネット上でいろんなやり取りを日常やっている関係だと合った瞬間に会話自体はネット上の続きからスタートすることってやっぱりあります。

っていうか、色々な事情から最近そういう機会がちょっと続いていて、それ自体は良いよなと思ったんですよね。

流石に学生の頃のように、それこそ高校くらいまでの年代や大学のクラブや同好会の活動をやっていた時期だと毎日顔を合わせる濃密な時間を共有していたりするのが卒業後にはどうしても疎遠になるわけで、しかも昔はネット上でのつながりなどなかった時代。数年ぶりに同窓会の案内を受けてでかけても数年間あるいは数十年間のギャップがなかなか埋まらないのはおそらく誰もが経験することだとは思います。たとえば学校までは関西にいたけれど就職してずっと関東に住んでると生活圏から得る経験とか、あるいはもちろん全員それぞれ異なる職業経験や生活経験の違いをもはや楽しめないくらいの距離を感じることもあるよねと言うのはまさに私の経験。

ちなみに高校の同窓会のときになんとなく「ずっと地元にいる勢」「基本関西地方にいる勢」「もう関西を離れて幾年月勢」のギャップがすごくて、まぁそれはそれで面白いんですけど、高校の頃から記憶と経験が継続している「ずっと地元にいる勢」の地域密着系の場の仕切りが記憶の分断を経験してる自分的になんだか面倒くさくなって、割り勘負けしない程度に適当に酒を飲んで昔仲良かったのを思い出せた数人とわーわー話して帰ってきた経験があったりします。

いや、誰かが悪いわけじゃないんですけど、まぁ色々です。

リアルに合うこと v.s. ネットで常に繋がっていること

最初にも少し書きましたが、年に1度くらいはあってる友人、数年おきにいつもの場所で飲んでる友人、そしてなんだかんだとネット上でつながってるけれどリアルでもう何年も... 下手すると20年近くもなかなか会えていない友人知人その他諸々の方々と、私自身が抱えている事情と状況と経緯の掛け算でこの数ヶ月久しぶりにリアルで会えるチャンスに続けて巡り会えました。それも関東圏での場だけでなくいろんな経緯で私の実家の近くでお会いできた人もいたりしたんですが、その全てがネット上の文字上でのつながりですがずっと続いていた会話の続きがその場でいきなり始まるというパターン。

楽しいですよね、これ。

残念ながらシャイで内気でナイーブな私なのでネット上だけで知ってる人といきなりリアルで会うってのは怖くて出来ないんですが、過去に何かしら共有できる時間を持ったことがあって、それがそのままネット上で続いている人と数年ぶりに会うときは、なんだか時間の経過が生むギャップが殆ど飛んじゃうんですよね。で、現実として多分次に会えるとしても多分数年後とか、あるいは下手したらこれが今生の別れかもしれないんですけど、まぁそれはそれ。

そういう時間は本当に楽しいんですよね。

会いに行こう

JR東海の新幹線のプロモーション曲が「会いに行こう」になり、JR東海の車両の車内アナウンスのときのチャイムも変わったこの夏、実は神戸の実家に所用で戻ったときに聞けるかと思ったら乗った車両がJR西日本の車両でチャイムが「いい日旅立ち」だったので少しだけ自分勝手にがっかりしたりしてました。それはともかく、UAさんが歌う「会いに行こう」の歌詞って、東海道新幹線に乗って神戸にある私とカミさんの実家に帰省するなども含め東京・横浜から大阪・神戸間を何度も往復した自分的に刺さるんですよね。「会いたい顔が目的地」なんて言われると あー って思っちゃいます。

元々観光のために何処かに出かける発想が殆ど無い私にとって、距離に関わらず移動の目的は誰かに会いに行くのが基本だったりします。どんな経験が自分をそうしたのかは自分では解らないのですが「なにかを見る」というのは私の旅行を含めた移動の目的には殆ど無くて、基本は誰かに会うこと。或いは百歩譲って移動することそれ自体が目的なんですよね。でも乗り鉄を名乗るほどの強い鉄分と意志はなくて、別に飛行機でもバスでも歩きでもなんでも良いんです。

何なんだろうねと思ったりはするんですけど、まぁ色々ですね。

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