8月11日早朝の地震で気がついたコミュニケーションの根幹と方法論
8月11日早朝に駿河湾沖で発生した地震は列車の遅れや東名高速道路の一部区間の通行止めを招くなどの被害が出ました。一連の流れについては各報道機関や関連行政機関の発表などを参照していただければと思いますが、ここでマーケティングコミュニケーション屋が気がついたのが、東海地震判定会会長の阿部勝征東京大名誉教授(47NewsへのLINK)の記者会見。何が?いや、あのですね・・・
これは本番
一語一句正確ではないのですが、「いつもの報道各社の皆様へのメールの頭には普段は「訓練」と書いてあるが、今日は「本番」と書いてありました。今日は訓練ではありません。」という趣旨の発言がありました。
なるほど。確かに本番です。訓練じゃありません。結論がどうであれ、判定会として機能する必要が生じ、その事実に基づいて会として機能した結果の何らかの発表は、まさに本番です。
でも、本番がきちんと機能するために今まで訓練を重ねてきているわけで、それは当然本番とは違いますから「訓練」と宣言して連絡してきているわけです。が、普段そればかり見慣れているので、逆に言うと本番は本番と宣言しないとよくわからない。え?何を言ってる?いや、「訓練」って書いてなきゃ本番でしょ?と思うのが素人。そもそもとっ散らかった状態で受け取る情報です。わかりやすいのが一番。ということで、「本番」。ベタですが、一番間違いないってことですね。
分かりやすさが一番というコミュニケーション
普段のコミュニケーションという活動の中ではある程度言い回しを考えたりして、伝わり方や理解のされ方を考えたりするわけですが、東海地震判定会の発表にヒネリは不要ですから、分かりやすさが一番。もちろん誰かに何かを伝えるという「コミュニケーション」としての目指すものは同じでも方法論が違うということですね。