本人が思っているよりもはるかに大きい、一人の考え方の影響
おはようございます。
休み後のオフィスは暑いです。
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===ほぼ毎朝エッセー===
□□「自分の影響って大したことがないだろう」
社会に出たり新組織に入ると次のように思うのですね。
「この会社、大きいんだから、自分がやらなくたって変わらないだろう」とか、「自分だけはいいだろう」とか、「隠れてやるんだから大したことがないだろう」とか。これがネガティブな方向の考え方です。
一方、「自分が頑張ればなんとかなるかもしれない」とか、「次の10年は私が創りだします」とか、「私がこの会社を動かす」とか。これはいわゆるポジティブな方向の考え方です。
そして、それぞれの考え方が、意外にも組織に対して大きな影響を与えるのです。
私も若いころはポジティブにもネガティブにもよく上記のように思っていました。「自分が組織を変えてやるんだ」と大上段に構えてみたり、「いまここで手抜きしても構わないよね。みんなやっているし」と思ったり。
実は、組織をじっくり見ている立場の人からすると、この手のことは、本人が思っているよりもかなりあからさまに見えてしまったりします。いや、今ならクリアに見えます。人間には好調なときと不調なときとがありますが、そのどちらの状態も本人が想像している以上に回りからよく見られていると理解するのが正解でしょう。
私も20代頃は気がつかなかったことなのですが、人ひとりが回りに与える影響は、本人が思っているよりもだいぶ大きいのです。ポジティブにもネガティブにも。きっと30歳頃、MBAの教育を受けたあたりからです。組織の心理に興味を持ったあたりです。そのことに気が付いてしまいました。
「それならば、ポジティブな考え方を表現して貫いてみようか」
こう思ったのが30代前半に愛知県の工場に戻ったときなのですね。当初はバカポジティブなのは自分一人でしたが、それが徐々に広がっていくのです。ポジティブな考え方の輪が伝播していくと、組織全体が明かるくなっていく。組織全体が明るくなっていくと、組織にパワーがみなぎってくる。そうするとミラクルのような開発も成功させることができたりしました。
この考え方は今も続いています。そして、会社のメンバーたちからも、一人ひとりの影響力の強さを、今もひしひしと感じています。そう。実は自分の周りの世界は自分が創っているのです。考え方ひとつで良くも悪くもなります。罠は、自分が持っているパワーの大きさに気が付かずに、「自分だけは」をやってネガティブな影響を周りに与えてしまうことにあります。結果的には自分の環境が悪くなる。
せっかくなら、いい自分で周りにいい影響を与えて、環境を良くして楽しく生きていけたらいいですよね。
私も頑張ります!