「アジア流、蟹食流儀」蟹の食べ方で日本人かどうかがわかるよ
おはようございます。
冷え込むようになってきました。
冬の朝メール作業、キーボードを打つ手の甲が冷えます。
===ほぼ毎朝エッセー===
□□蟹の食べ方が上達したようです(笑)
「蟹の食べ方を見ると日本人かどうかがわかるよ」
シンガポールのJumboというシーフード料理店、そこに名物の蟹料理があるですが、そこで手や口をぐちゃぐちゃに汚しながら食べている自分を見ながら、同行していたアジア系オーストラリア人社員のTが言いました。そういう彼を見てみると、涼しげな顔で指も汚さずに、きれいに蟹を食べています。
どうやら、日本人は一般的に蟹の食べ方が下手なようです。シンガポールなどで出てくる蟹はインド洋とかで捕れる、殻がかなり硬い系の蟹。日本近海で取れる上品な食べやすい蟹とはずいぶん様子が違います。
日本近海の蟹は、殻から身を上手に取りだして食べることができるため、殻の硬い系の蟹でも同じことをトライする、その結果、フィンガーボールでは足りないほどに指が汚れ、おしぼりも多用してしまうのです。
そこで聞いてみます。
「なにかテクニックあるの?」
秘訣を教えててもらいました。
蟹は殻ごと口に入れて、口の中で身と殻を分離し、身だけ食べると。そして、殻を口から取り出すときに、さりげなく指を舐めると指先がきれいさっぱり。日本では子供の頃から指を舐めると叱られますが、英語にFinger lickingという言葉があるように、指を舐めるほど美味しいものは指を舐めてしまえばいいのです。その後、そのやり方を練習し、指の汚れはだいぶ減りました。
この前の土曜日に、その練習の結果を示す場がやってきました。横浜中華街で高校のクラス会があり、参加しました。牡丹園という料理屋さんでは、11月に美味しいという上海蟹の、上海から空輸されたものを出してくれました。
初めての上海蟹なかなか食べづらい蟹でした。通常の日本テクニックではぐちゃぐちゃになります。そこで思い出したのが、シンガポールで教わった「アジア流、蟹食流儀」。
食後、殻の入った皿を回収する中国人店員さんに「ん、上手」と誉められました。ちょっと自慢げな気持ち。ご指導のおかげです!