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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

経営者って何をやる人なのだろう

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おはようございます。

ひんやりした空気が残っています。それとともに鼻のむずむず感?

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===ほぼ毎朝エッセー===

月2回一緒に練習するビッグバンドに大手電機メーカー広報の方がいらっしゃいます。
その人とその会社の、この1年あまりでの急な衰退についてたまに話します。
音楽を通じて様々な職種や年齢の方々との交流が深まるのもいいですね。

その会社では、現場からAV事業での無理に対する警告が以前から上がっていたようです。
ところが、経営陣が過去の成功体験が捨てられず、設備投資など逆張りをしてしまった。
推移の激しい技術分野で大きな投資をするリスク、如実に会社を衰退させました。
すでに病人状態になった会社が、他社と交渉してもいい条件は得られません。

その会話から、経営者って何をやる人なのかを、改めて考えさせられました。

簡単に言えばこんなことだと思うのです。

・事業環境を観て、議論して、予測して、方向付けをする。
・方向を決めたら、皆にそっち方向に頑張ってもらう。
・その方向が合っていると市場が受け入れてくれて事業は健全に。
・事業が健全になったのなら頑張った人たちに還元する。
・皆が公平に頑張れるように、職場やルールを整備する。

その全体をバランス取って、なるべく長期に安定飛行させるのが経営者だと。
逆に言えばそれくらいのことしかできないのも経営者だと思います。

肝心の事業環境を観るところに、色眼鏡が入ってしまうのは致命傷になります。
皆に違う方向へと頑張ってもらうことになるからです。すると事業は不健全に。
勢いのある会社でも方向を間違えばあっという間に衰退します。

事業環境を観るときには、不都合なこと、聞きたくないこともあるでしょう。
あるいは経営者の直感がロジックと異なることもあるでしょう。

そこを勇気を持って事実を観て議論して論理的に裏で何が起きているのか考える。
だから、不都合なニュースでも真っ先に知ることはとても重要なのです。
口うるさく面倒なお客様だからといって避けていてはいけないと思うのです。

気持ち悪いこともあります。
カッコ悪いこともあります。
プライドが邪魔することもあります。

アンテナ感度を高めて、集めた情報からベストの推論をして方向を決める。
このことに手を抜くようになったら会社は傾くということですね。
個人のカッコ悪さやプライドなどは二の次。その勘違いが経営者への罠なのでしょう。

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※20130409 10:23 タイポ修正しました。「受けて付けて」→「受け入れて」

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