3歳の娘に言われてドキッ「自分のことは自分が一番よく分かっていないからね!」
おはようございます。
今朝も安定した晴れ空。空は若干霞んでいます。
===ほぼ毎朝エッセー===
私ごとなのですが、先日、ある方とお話ししている中で気が付きました。
自分は3歳のときにマニラに、5歳のときにジュネーブに、8歳のときに東京に、
そして中学生のときにロンドンに父の仕事の都合で移っていました。
高校では帰国子女枠で受験をしてまた東京に戻ってきました。
比較的器用な子供だったのでしょう。学校ではいい成績を取る方だったと思います。
ところが、その成績も、国と環境が変わるとゼロからのやり直しなのです。
言葉からして全く通じないという激しいリセットです。それを1-2年かけて克服する。
その繰り返しだったわけです。そのうち成績とかには構わない性格になりました。
聞かれるままにそのようなことを答えていたのを受けて、その方曰く、
「日本で育っていたら成績のいい子供は、そのままずっと成績が良くて、
いい大学に行っていい会社に就職する。だから序列ができてくるのですよ」と。
そこでハタと気が付いたのです。自分でなぜだか分からない性格をしている理由が。
いい環境にいたとしても、そこを飛び出しても何とかなるという根拠のない自信。
あるいは、ステータスが高いことを自慢することへの理由がわからない嫌悪感。
これらがいったいどこから来たのかと悩んでもみたりしていました。
つまり、ゼロリスタートを繰り返しする体験を通じて、
「物事には目の前に見えているステータス(成績)とは違う価値がある」、
「誰にも様々な切り口があって、それぞれに活躍できる場がある」、
「偉い人も環境が変わればゼロになる」ということを心から信じるようになったのです。
理由がわかればすっきり!
「自分のことは自分が一番よく分かっていないからね!」
3歳だった頃に娘がなぜだかこのような、おませな言葉を発して周囲にウケていましたが、
どうやらそれは自分が半世紀を生きても変わらないようです。