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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

法人用途ではAndroid端末が嫌われ取り残されそう

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おはようございます。

思ったより風が強い朝です。体感温度が低いです。

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===ほぼ毎朝エッセー===

ここ1年ほどで、法人向けでAndroid端末向けのアプリ開発が激減しているとの噂を聞くようになってきました。アプリ開発はiOS向けばかりと。

Androidの場合、せっかく業務アプリを創り込んだとしても、OSが変わると動かなくなる。同じメーカーでも新モデルに変わると再度対応させてなければいけなくなる。さらには、端末がメーカーや機種ごとに微妙にOSをチューニングしていたりするので、端末を変更するとアプリが動かないことも。

「短命な端末のためにそこまでできないよ」が、法人向けアプリ開発業界の本音になりつつあります。

売る現場でも似たような事象が。実際のところ、iPhoneやiPadなどのiOSが扱えるSoftBankさんやKDDIさんの現場では、明らかにAndroid端末を売ることに力が入らなくなってきてしまっています。

唯一docomoさんがAndroid端末を売るべく躍起になっていますが、現場ではiPhoneやiPadを取り扱えないことに対する恨み節があります。

BlackBerryも日本市場からの撤退を発表しました。
アメリカの展示会ではGALAXYを持っている男性ビジネスマンが目立ちました。

「おいおい。
  法人向けはiOSの一人勝ちになってしまうのか?
  Android端末もGALAXY以外はずっと苦戦するのか?」

一方、スマホに行かないというガラケー派も2割ほどは残りそうです。法人端末を用意しないBYOD(個人端末の業務利用)も急加速してきています。個人端末を使えれば、個人は好きな端末が使え、法人もコストが安くなる。

特に法人用途においては、かなり急速なAndroid組の減速が感じられるのでもしdocomoがiPhoneを取り扱うようになったら一挙にAndroid勢が法人向け市場で急衰退する可能性すら出てきました。

さて、1年後、どのような端末の分布になっているのか。激動ですね。

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