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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

Blackberry 10 速報:なかなかよくできた端末

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Balckberry 10の発表、概要についてわかったことをかいつまんで。

・個人のビジネスパーソンが買う端末としてターゲットした

・見かけはスマートフォン (ハードウェアキーボード無し)

・個人がそれを[work][private]ボタンで使い分けすることができる

・[work]領域に入れるアプリは会社がコントロールできる

・リモートワイプは[work]領域だけに利かせられる

・メール、スケジュール、電話の着信、IMなど、
 →タイムラインに個人と仕事関連をマッシュアップ一覧表示できる

・仕事関係の情報はパスワードを入れないと中身が見られない
 →たとえばスケジュールはブリーフケースマーク、その枠が埋まっていることだけがわかる

・Blackbery ConnectというSIPサーバーの機能もBlackbery Enterpriseに追加できる

・OSはRIM製、AndroidのGingerbread対応アプリはそのまま動く

・仕事関連のメール・スケジュールは基本的にActiveSyncで連携して使う方向に

・社内ウェブアプリをRIMのシステムを透過させてVPNのように利用することができる

・Nativeのファイル閲覧機能が実装されている

・HTML5、NativeSDK (C/C++)(Qt/Cascades)、Adobe Flash、Java (Android Runtime Gingerbread 互換)に拡張可

総じて、ビジネスパーソンがiPhoneやAndroidで感じている不満を解消する仕事領域の区分けをハードウェアからしっかり創り込んだ端末の様子です。

Blackberryの根強いファンだったら喜ぶ端末であることは間違いないです。ただ、これだけのことを実現するために、会社側でもいろいろと仕掛けが必要なあたりは重い仕様だと思いました。旧来のBlackberユーザーを逃がさないための措置という考え方もできるでしょう。

個人情報と仕事情報のマッシュアップがBYODのひとつの課題になることを示している端末です。

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