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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

「リモートワイプは約95%失敗した」とのある会社の4年間の運用実績

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おはようございます。

今朝は高速道路が通行止めになり国道246をノロノロと走ってきました。
WiMAXがつながるのでどこにいても仕事ができるのはありがたいです。

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「リモートワイプって殆ど効かないんですよね」

ある大手SI企業の女性システム管理者が言っていた言葉です。

その会社では1000台ほどの携帯電話を会社端末として提供しているそうです。
月に平均すると2件ほどの紛失が発生すると。そしてリモートワイプをかける。

「4年間やっていて、本当にデータ消去が成功したのは2件でした」

計算すると2÷48ヶ月=約5%。ものすごく低い成功率です。
逆算すると、95%のケースで失敗しているわけです。

理由を聞いてみると、なるほどと納得です。

「紛失したとの報告のある頃には携帯の電池が切れていたり、
 あと、意外なことなのですが、地下鉄とかで遺失物保管をしてくれるところで、
 携帯などは金庫に入れてくれるのですね。そこには電波が届かなのですよ。
 ですから、リモートワイプは実施的には免罪符です」とまで。

CACHATTOはもともと携帯端末にデータを残さない仕様なので、その会社では、
スマートフォンを中心とした個人端末への展開を進めることにしたそうです。

リモートワイプが不要なわけです。

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1月7日にリリースする機能で、アプリのロック解除番号を数回間違うと設定情報を
消去する機能について「リモートワイプ」ならぬ「ローカルワイプ」。

「その方が実質的な効果が高いんですよね」というお話を日経新聞の記者さんと
お話していたら… 今朝ビックリ!

「携帯端末紛失しても初期化せず情報漏れ防止」と日経産業新聞1面に大きく w(゚o゚)w

ありがとうございます!

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