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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

戻ってきた彼女の目には、興奮からか涙がたまっていたそうです。使命感って何?

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おはようございます。

今朝は涼しさを感じました。昨日のひと雨が効いたのでしょうか。
今朝は高速バスが首都高の事故で大幅遅延。いつもは40分のところ150分かかりました。
座ってパソコンに集中するので、時間的なロスがなく幸運ですが。

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「使命感って何だろう?」

「プライドからくる自信」と「使命感からくる自信」以来この問いかけが心の中で続いていました。
Tさんからいただいたコメント(文末に掲載)では「使命感とは愛ではないか」と。

確かに使命感は愛から湧くものかも知れません。
ただ、使命感そのものとは違うような気がしていました。

自分の心のどこかで納得がいかなかった感も否めません。
もう少しベーシックに立ち戻ってみましょう。

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使命感が強い人は理屈で考えているでしょうか?

違いますよね。

どちらかと言うと何も考えずに本能的に動いているのではないでしょうか。

Hさんという昔の上司に聞いたことがあります。

彼は20代半ばの女性の部下と一緒にプラットフォームを歩いていた。
白い杖の人が、端から転落しそうなところを歩いているのを見た。
彼女は咄嗟に何も言わず走って行ってその人を安全なところに誘導した。
戻ってきた彼女の目には、興奮からか涙がたまっていたそうです。

これは理屈ではありませんよね。本能的に動いている。

「人を救う」などという大義名分よりも先に体が動いたのです。
こういうことも使命感の一つではないでしょうか。

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「負けない」「負けられない」というシチュエーションもあります。

原発事故で現場対処された方々。想像を絶するものだったでしょう。
放射能の恐怖。劣悪な環境。高温多湿。目処の無い対処。引いたら負け。
負けたら地球規模の大災害。

オリンピックに出場して国を背負っている選手たちにもありますね。
「負けられない」という思い。壮絶なプレッシャーです。

あるいは、生まれてきた無防備な赤ん坊。その赤ん坊の残酷な要望に
せっせと応える母親。赤ん坊を見離したら一人では生きていけない。
自分しかいない。

絶対に「負けられない」シチュエーションがある。
そこには自分しかいない。火事場の馬鹿力が発揮されるときです。
こういうことも使命感の一つではないでしょうか。

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「使命感が強い三日坊主」「使命感が強い評論家」なんていませんよね。

なぜなら、使命感は結果としての継続性を生むからです。
使命感が強い人は継続性が強いかも知れません。

「強い思いから離れない。ストイックに続ける」

言葉にならない信念に従うようなものなのでしょうか。
だからその信念に従って努力が重ねられるのでしょう。

そういう人は、ストイックな継続的努力の結果、結果を引き寄せます。
そのことを体験として知っている。それを実現するのが自分の使命と思うのです。

目の前のことを次々と片付ける。評論家ではないです。とにかく行動。
そして心の中には行きたい方向がイメージされているのです。
こういうことも使命感の一つではないでしょうか。

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このように考えると、使命感には瞬発性と継続性のものがあるようです。
日々発揮するものもあるし、突発的に発揮するものもある。

そして、共通項には「できるのは自分しかいない」という思いがあることです。
さらに少なくとも「頭でっかち」ではないですね。生存本能的に動く。
結果が行動として現れる。

使命感強くいるには「自分しかいない」「自分にしかできない」と信じ、
心の中でその声にしたがって動けばいいのです。

使命感を持って動いてもらいたい人には、「あなたしかいない」と、
そのようにように伝えるのが必要なのです。

それにより結果的に瞬発的であれ継続的であれ、使命感のある行動が出ます。
そのアクションをもって「使命感の強い人」という見方がされます。
当然のことながら、継続的にアクションを起こす人には、より安定した
「使命感の人」というレピュテーションが与えられるのでしょう。

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Tさんからいただいたコメントを以下に引用させてもらいます。
メールで送ってきてくれているのです。
インスピレーションがもらえてありがたいです。

==2012年7月25日==

「プライドから生じる自信」より「使命感から染み出てくる自信」がいい理由  へのコメント

坂本さん
暑くなって来ましたが、夏は夏なりの楽しみ方で乗り切りましょう。

本日はとても良いエッセーをありがとうございました。
「プライドより使命感」は私の心にもパチッとはまりました。
「プライドが折れる」という表現があります。自分中心で過去に根付いて
いるので折れ易いのでしょう。

一方「使命感」特に貴兄が言うような、「子を守る“母”の使命感」などは、
地味ですが、とても丈夫でなかなか壊れません。(極まれに放棄する母を
新聞では見ますがレアケースです)

「使命感」は周囲からの自分への(無言の)期待に応えようとする“Give”
の精神が根底にあり、崇高なものだと考えます。
母の役割以外にも職業に於いても、政治家や外交官、発見や発明家、冒険家
などにも、そして歴史の変わり目などにも使命感を持って難局を乗り越えた人達
が歴史を形成し、今の人間社会の基礎を構築しているのだと思います。

その人たちの勇気と努力と力を支えたエネルギー源が使命感です。

しかも、「使命感」という観点は自分中心の方向出し(私利私欲)ではなく、
周囲の期待を原点とするので、使命感からの行動は間違いが少なく、その
努力が社会に貢献することが、多いと考えます。
会社の努力も「会社としての使命感」「社会の期待に応える」という観点で
運営すると、成功の確率は高くなると考えます。

さて、その「使命感」というのはどこから出てくるのだろうか?
DNA?、環境?、教育?
使命感の高い人と低い人の差はどこから来るのだろうか?
今後の課題です。

==2012年7月31日==

「本気スイッチ」入っている?  へのコメント

坂本さん
きょうの貴兄のエッセーを読んでいたら、今日まで考えがまとまらなかった
「使命感の元」が、突然思いつきました。

使命感の元は先ずは「周囲の期待に応えようとする」意識だと思います。

でも、さらにその土台になっているものは、「愛」ではないでしょうか?
本当の「愛」は代償を求めません。「無償の愛」です。

誰でも先ずは周囲の人の期待に応えようとしますが、それだけでは長続き
しないことが多いでしょう。それを長期に支えるのは周囲に対する「愛」では
ないでしょうか?

この「期待に応える」とその基本となる「愛」がしっかりしていると、人間は
100%以上の力を長期に発揮出来、自分の「使命」を明確に感じて、すごい
努力が長期に出来る。

これが、単なる「私利私欲」や「いいカッコ」や「願望」ベースでは出来ないこと
が長期的に実現・達成できる「使命感」のメカニズムではないでしょうか?

この理論が正しければ、「愛情が強い人間程、無償で周囲の期待に応える
意識が強くなり、強い使命感が出てきて、偉業を成し遂げる可能性高くなる」
「さらに周囲からの応援も受けて、さらに物事を成し遂げる」となることになり
ますが、いかがでしょうか?

聖路加病院の日野原院長やシュヴァイツアー博士、(そして坂本社長)など
を見ていると、それは正しいのではないかと思いますが。

ありがとうございます。

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※20120807 13:10 「納得いかなかったのも」→「納得いかなかった感も」

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