ボルティモアで夕焼を撮っていたら3人の警官に取り囲まれた件
おはようございます。
金環蝕は観えたようですね。自分は不在だったので残念でした。ありがたいことに、社内で撮影したファイルをファイルサーバーに上げてCACHATTO経由で見られたので参加した気持ちになれました。アップありがとうございます。詳しくはこちらご参考>>
さて、皆さんが金環蝕の観察をしていた同じ時間の頃に自分は夕焼けの写真を撮っていました。そして警察官3人に取り囲まれていました。
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メリーランド州はお酒に若干厳しい州のようです。
夕方ビールを飲みたいと思ったのですがホテルの中のどこにも売っていません。セブン・イレブンならあるかと、ホテルのシャトルバスで連れて行ってもらいそこで降ります。「帰りは歩く」というと「歩けるけど、お勧めしないよ」と言われます。理由を聞くと治安が悪いからではなく、歩道が無いからだとか。でもお天気もいいし外気も吸いたいし、帰り道は歩くと言ってシャトルバスを帰しました。
セブンイレブンに入ってみて唖然。どこにもビールやワイン系のものが置いていないのです。「ビールはどこで買えるのか」と店員さんに聞くと、「リキュールショップだ」との答え。向こうの方に行けばすぐにあると。ホテルからは反対方向。距離を聞くと2マイル。徒歩の「すぐ」ではありません。ビールは断念しました。
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帰り道、アメリカが本当に車社会であることを痛感しながら歩道がない道を歩きます。治安は大丈夫だと聞いていたので心配はなかったのですが、本当に憎たらしいくらいだだっ広いです。
泊っているHampton Innの近くに来るとレストランがありました。ビールのネオンもあります。吸い込まれるように入りました。お店のおばちゃんにビールを一本頼みます。Micalob Ultraのボトル。席に持っていて座って呑むと、よく冷えていて喉にしみわたります。
すると、おばちゃん、フレンチフライを一皿持ってきてくれます。
「うちはレストランでバーじゃないからね。何か食べてもらわないと困るんでね」と。
ただでフレンチフライを出してくれました。いただくと意外といけて、ついつい止まらなくなります。ビールも2本目を行きました。ビールのお店からの持ち出しも禁止だそうです。州によってルールが違うのはなかなか困りものです。
さて、喉もすっきりしたのでホテルに戻ります。
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ホテルはすぐ近く。途中、野兎がいたので写真を撮ります。逃げもせず、かわいいものです。
そして、夕焼けがきれいに見えてきたのでiPhoneをかざして写真を撮り始めました。
すると、警察官が2方向から2名、そしてもうひとりが後から駆け付けてきます。あっと言う間に囲まれてしまいました。
「何の写真を撮っているんだ!」と、それなりの剣幕で聞かれます。
「あ、夕焼けと、うさぎですが…」正直に言います。
写真を見たいかと聞くと見たいというので見せました。そして「IDはあるか」というので、運よく携帯していたパスポートをポケットから出します。パスポートの内容をメモされます。
「夕焼けの写真を撮ったらいけないのですか?」不満に思って聞きましたが、どうやらその近所にあった建物の写真を撮られているのかと警戒していたようでした。そういえばいつもパトカーがいる場所があります。何か重要な建物なのでしょう。
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翌朝、一緒に泊っている知りあいたちにその話をします。おおウケしました。
どうやらそこはNSA (National Security Agent)の一つ。つまり、スパイ関連の建物。確かにGoogle Mapには何の記載もありません。
「おお、ミッション・インポッシブルの世界の建物?」
「そうそう!ワシントンDC回りでは不用意に写真を撮るとこういうこともあるね」ワハハと。
敵国スパイかもしれないと疑われたということです。写真もほどほどに、ですね。
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20120522 1534 誤字修正しました。 止まっている→泊っている
20120523 1422 脱字修正しました。 Natinal → National