Android/iPhone/iPadから社内ファイルサーバー閲覧が安全にできるようにしました
おはようございます。
昨日、CACHATTOの新機能を追加し、プレスリリースしました。今朝はそれについて。
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■社内ファイルサーバーがスマホから閲覧できる
今回大きく便利になったのがファイルサーバー閲覧ができるようになったことです。これにより、ユーザーは、分厚い資料やファイルデータを社外へ持ち出すことなく、外出先でスマート端末からスピーディーに閲覧できるようになります。閲覧したデータは端末に残りません。
これは次のようなことから実現できました。
・社内にCACHATTOサーバーを置いてある。
・スマート端末からCACHATTO経由で社内ファイルサーバーに自分の権限でアクセスする。
・エクセルなどのOfficeファイルやPDFを暗号化通信でスマート端末まで持ってくる。
・スマート端末上で専用ビューアを使って閲覧する。
・専用ビューは閲覧したデータのキャッシュを確実に消去する。
電子メールやイントラ上のファイルについても同様にファイルが取り扱えます。閲覧できるファイル形式は次の通りです。
・Microsoft Word/Excel/PowerPoint
・Adobe PDF
・JPEG
・GIF
・PNG
・テキスト
・CSV
・TSV
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■ファイル閲覧を安全にできる仕組み
従来、ファイルサーバーのデータをiPadなどのスマート端末で閲覧する際には、データ保管用のクラウドサービスを利用する、外部公開用のサーバーを新規構築するなどの方法を取る必要がありました。
ところが、これではファイルの移動などの手間もかかる上に、端末やクラウドにデータが残る不安がありました。機密性の比較的低いファイルしか利用できないというのも実情だったのではないでしょうか。
今回の「ファイルサーバー閲覧機能」では、社内の既存ファイルサーバーがそのまま利用できます。また、多数の実績を持つCACHATTOの次の利点は健在です。
・特定の端末からしかアクセスさせない。
・端末にデータを残さない専用アプリケーション。
・暗号化通信、ワンタイムパスワード認証。
・サーバーのインターネットへの公開は不要。
これにより、情報漏えいリスクを最小限にとどめることができながら、機密性の高いファイルでもユーザーが安心して閲覧できるようになります。端末を紛失してもそこにデータが残る心配はありません。
そして今回、特に力を入れたのがAndroid端末でのファイル閲覧を実現することでした。
・ファイルがきれいに閲覧できる。
・そのデータがSDカードやクラウドに残せない。
・マルウェエアなどに盗まれない。
そのためには、データの取り扱いがCACHATTOのコンセプトどおりに動くAndroidのファイルビューアを韓国Hancom社と共同開発し、標準品として提供することにしました。パスワード付のPDFやOffceファイル(2003形式まで)もパスワードを入れて閲覧できます(Android端末のみ)。今のところ、専用ビューアーの対応Android OSは2.2と2.3のみですが、タブレット型やOS4への対応も順次実施していきます。
スマート端末の表示性能と通信環境もこの半年で劇的に良くなってきています。ファイルをスマート端末で閲覧するということが実用的になってきました。実際に使うと、1~3MB程度のファイルがサクサク端末で動くあたり、感動的です。
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■進化させ続けることがサービス提供者の大切な責務
この機能は昨年10月からプレビューリリースという形で社外評価をしてきてもらいました。我々としては単純な機能追加なのですが、思いのほか好評でした。また、今回のリリースにあたっては、11月のユーザー会でいただいた反響などから、ファイルサーバーへの要望が想定以上に多かったというところも追い風でした。
「それならば標準機能として提供してしまおう!」
そう思い切れたのです。サービス提供のプライオリティは良質なはフィードバックを元にリアルタイムで変わっていきます。ゆえに、サービスはお客様との共同開発成果物なのだと考えます。
実は、ファイルサーバー閲覧機能以外にも、今回はExchange2010への細かな対応など、今回も大幅な機能追加を多数実施しています。IT環境は激変しています。それに対応するソフトウェアは生ものです。進化させ続けることがサービス提供者の大切な責務です。
さらに、これを標準提供するために、価格体系の大幅な見直しも実施しました。従来は細かいオプションの蓄積がされて、見積書などの作成が複雑になってきましたが、これからは思い切りシンプルになります。
「CACHATTO 100名分くださ~い!」
このようにご注文いただけるのが理想的です。少しでも近づこうとしています。
2012年から新社名「e-Janネットワークス株式会社」でスタートしました。新社名に恥ずかしくない第一弾として、機能追加をした新世代CACHATTOのリリースです。この後も年度末を目指した第二弾が計画されています。
引き続きご愛顧をいただけましたら幸いです。