日航を再建した稲盛さんなら日本をどう運営するのかな。
おはようございます。
今朝は、西の空に沈みゆく中秋の名月が朝焼けに囲まれるという不思議な写真が撮れました。
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「もし、日航を再建した稲盛さんなら、日本株式会社をどうするのかな。」
なぜだかふと思ったのです。
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当たり前のことですが、ビジネスの世界では売り上げよりも費用がかかっていては存続できません。いくら調子いいことを言っていても、利益を出して回っていなければ虚業です。だから何とか売れないかと知恵を絞る。何とか費用を削れないかとあれこれ実行するのです。
ビジネスの世界では競合品を卑下すると自社の評価が下ります。だから、比較表やセールストークなどを鋭意準備します。フェアな戦いを行い、市場に受け入れてもらうのがここでのゲームです。製品やサービスを市場の要望に合わせて創り込んでいれば受け入れられます。数字が冷酷に結果を示します。
その場の口車というものもあります。あるいは切った張ったの勝負もあるでしょう。でもそれでは長期戦は生き残れません。ビジネスは瞬発力ではないからです。価値を生み出すことに向けて地味な努力をあきらめずに継続したものが残れます。価値の無いものはすぐに淘汰されてしまいます。
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同じ意識を政治に期待できないものでしょうか。
野党だろうが与党だろうが、国会議員は国民に選ばれた優秀な人たちです。そもそもものすごいエネルギーをもった人たちです。官僚も理想の高い人たちが多数いる。だから自分たちのものとして政策を議論しながら創り込む。その良しあしを事前に予測するのに全力を尽くすのがゲームです。そして行政は決まったことを全力で実行する。
クラスメートの悪口を先生に告げる人は嫌われますよね。与野党間での悪口は不要です。聞いていて誰も嬉しくない。マスメディアは誰かに失言させて辞任させて、世直しした気持ちになっている。完璧な人間などいないのに。揚げ足取りよりも政策の実行の是非を議論してほしいです。
あの、日航が最大の利益へと導いた稲盛さんの経営方法。アメーバー方式で各部門の採算性を追求していく。その思想がこの巨大国家の立法や行政に反映されたら、皆、やる気も出るだろうにと思いました。数字で判断が刻一刻と迫られるビジネスセクターの謙虚さと強かさを、国が取り入れられるといいのですが。