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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

下品と上品は何が違うのか

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おはようございます。

ようやく涼しさを感じる気温になってきました。

この三連休は会社の人たちと富士ヶ嶺の山荘でのんびりしていました。七輪に備長炭でバーベキューしたり、本栖湖で富士山の写真を撮ったり水に入ったり。楽しいものですね。

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そこに、9/17朝6時、次のタイトルのメルマガをいただきました。

『下品になりたい [ITmedia Enterprise&News Mail 土曜日版(オルタナティブ・ブログ)2011/9/17]』

なんだか胸騒ぎのするタイトルです。早速、スマホ+CACHATTOで読んでみます。
運営事務局の方からいただいたコメントなのですが、気づきをいただきました。

引用させてもらましょう。

以下引用==>

┌────────────────────────────────────┐
│● オルタナティブ・ブログ運営事務局のオススメエントリー ●      
└────────────────────────────────────┘

先週ご紹介した「上品とはなんぞや」に続き、ブロガー坂本さんが下品とはどんなこ
とか、をリストアップしてくれました。「どれどれ、いくつあてはまるかな」と読ん
だのですが、どうやら私は下品ではないようです。だって私は、平社員だし、選挙に
当選したことないし、車も持っていないし、子どもはいないし、お金はないし、空手
はできないし……のナイナイづくし、ナイづくしなんだもの。どうやら、下品になる
には、「人に自慢できるもの」がないといかんようです。

ああ、下品になりたい(違

下品な人は立場やモノで人が変わる:坂本史郎の【朝メール】より
http://magredirect.itmedia.co.jp/r/ccH/1E/162/x/shiro/2011/09/post-8e59.html

<==以上引用終わり

「あ、そうか。なるほど!」

そう。下品には何らかの『成功』が要素として必須なのかも知れません。何も持たないと下品になれないのかも知れません。逆説的に上品とは、何らかの『成功』が無くしても、上品でいられるのかも知れません。あるいは成功していないから、庶民でいられて、その結果、下品にならないものなのでしょうか。

「上品」と「下品」、そこに絡む「成功」と「何もない」。ちょっと色々発見がありそうなので深堀してみましょう。

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「成功」は「上昇志向」の産物でもあります。それなので一つの軸として表現してみます。

「上品」・「下品」・「成功・上昇志向大」・「成功・上昇志向小」

困った時には、いつもの四事象で考えてみましょう。考えやすいところから行きます。

成功・上昇志向が大きくて下品になってしまうはその人が「傲慢」であるから。
成功・上昇志向が大きくも上品でいられるのはその人が「謙虚」でいるから。

ここで二つは埋まりました。

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さて、難しいのが「成功・上昇志向」が小さい場合です。

どうも「成功・上昇志向小」が小さくても、上品である人っています。

「自分がっ自分がっ!」と主張しないけどにこやかに優雅にしている人ですね。控え目、おっとり、あるいは清楚とでも表現されるのでしょうか。なるほど。「清楚」というのはそういったことを言うのかも知れません。一つのキーワードにしましょう。

そして「成功・上昇志向小」が小さくて「下品」な人っているのでしょうか?

ここはだいぶ考えました。成功していないのに下品になれるのだろうかと。そして思いつきます。確かにいますよね。クレーマーとか下品な発言の記者さんとか。「庶民」を装って小さな悪いことをこそこそやるような人。自分のことを棚に上げて、ねたみで言動をしてしまう人。キーワードとして「装い庶民」とでもしましょうか。弱者のふりをして、小さな暴力を行っている。

四事象にまとめるとこんな図になるでしょう。

Photo_2

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人間の面白いところは、いつもそこにとどまっていないというところにあります。誰しも完ぺきではありません。同じ個人がこの四事象の全てに行ったり来たりするわけです。また、全てのことにおいて成功すること、あるいは上昇志向をもつことは無いわけです。誰でも「成功・上昇志向が小」である領域がある。

例えば、自分でいえば、ガンダムに詳しくなることには全く興味が無いです。それにも関らず、自分が知らないことが嫌で、ガンダム好きな人を「オタク」と非難、あるいは軽蔑したとしましょう。すると「装い庶民」領域に踏み込みます。一方、知らないことをゆったりと構えて、和やかにしていれば「清楚」領域にいられるのです。

つまり、成功・上昇志向の大小にかかわらず、上の領域にとどまるということが心がけたいことなのだということが分かりますね。今朝出てきたキーワードは「謙虚」と「清楚」です。様々な煩悩を知りつつも、凛として生きる。

その姿勢自体が「上品」と「下品」とを切り分けしているのかも知れません。次の図の緑の部分に意識して自分を置く。それが「上品」な生き方なのでしょうね。

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※20110920 11:58 図をひとつ加えました。(読みやすくするため)

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