バンガロールで案内された薬膳料理、大いに進むインドでの価値観多様化
おはようございます。
金曜日の夜、インドから無事に帰ってきました。羽田空港発着は思ったよりだいぶ楽ですね。
それでもなんだか疲れが出たのか、日曜日はひたすら寝ていました。
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「南インドの、ベジタリアンで新しいお店ができたみたいなんだけど行ってみる?」
そう言われて、連れて行ってもらったのが Sanjeevanam というお店です。
アーユルヴェーダというのを耳にしたことがある方も多いでしょう。インド南部のケララ地方に伝わる伝統的医学で、食べるものから出すもの、その代謝を良くする方法など、深く研究しています。アーユルヴェーダのノウハウを食事にした「健康志向ベジタリアン」というのがこのお店の目指すところみたいです。
通常インドでベジタリアンと言うと、出てくるのは肉類を使っていないカレーです。このお店は、だいぶ志向を異にしています。いわゆるインドの薬膳料理みたいなところでしょうか。スパイスも少なく、ミネラルやビタミンが豊富な野菜類が中心です。お店の雰囲気も壁が白く、天井がガラス張りで、インドの普通の真っ暗なレストランとは違い、明るく開放的です。
まずは、食事をいただく順番が細かく指導されます。穀物よりもまずは必要なミネラル類を豊富にもつものからいただく。その方が体に必要なものが吸収されやすいというわけです。
バナナを加工したものを手始めに、5種類のジュースをカップでいただきます。
次に、加熱されていない野菜類です。
さらには、軽く加熱された野菜類です。
そして、しっかり加熱された野菜類です。そこにはいつものカレーと米やチャパティなどの穀物も入ります。
最後に、軽く甘いデザートと、仕上げにはちみつです。
インドに行くとスパイスの強さに胃腸がしばらくすると参ってしまうことがありますが、その間にこのようなものが食べられるとほっとしますね。
バンガロールでも昼食には代替80ルピー(150円)程度もあればいいものをいただけるとのことですが、ここのお食事は一人頭約300ルピー(600円弱)。だいぶ高級店という位置づけであるわけです。
食べるものに多用な選択肢が出てきていることも、インドが大いに変化しつつある、その一つの証拠を感じたのでした。