節電が「俺のもん」意識の増長を警告しているのではないか
おはようございます。
今朝も晴れています。今日も節電+暑さとの戦いになりそうです。
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「カネ払ったんだから俺のもん。自由にしていい。」
「順番なんだから私の権利。」
無意識にそんな考えをしていてハッとすることがあります。所有や権利の意識に支配されているのです。修行が足りないというのか。自分の浅はかさにがっかりします。
3・11の震災では、あまりの被害の大きさに、「俺のもん」意識が大幅に減少することを感じました。多くの人もそうだったのではないでしょうか。社会全体に独特の優しさが漂っていたのです。そしてこの独特の優しさが、いわゆる「民度」を一段高めたと。内心嬉しく思っていたりしました。
ところが「喉元過ぎれば」ですね。いつの間にか「俺のもん」意識が心に巣食っていることに気づいたりします。そして、ふと思ったのですが、この夏の電力不足による節電は「俺のもん」意識への警告なのではないかと。
オフィスの電気使用量を如何に減らすか。そんなことを考えながらいると、「細かい節電の積み重ねがトータルの電力消費量をコントロールするのだな」とか、「電気代を払っているからふんだんに使えるものではないのだな」とか、「地球の有限のエネルギーを分けて社会活動をさせてもらっているのだな」というような意識がしてきます。
「金は天下の回り持ち」という表現がありますよね。
お金は社会の媒体としてぐるぐる回っているものであって、それが自分のところに一時停止しているだけだという考え方です。「回り持ち」意識とでもいうのでしょうか。「俺のもん」意識が少ない考え方です。そして、そのお金を元に交換したものも、「一時的に自分が借りているもの」と考えるのが正解なのでしょう。
「回り持ち」意識でいられるようにしていたい。魂のレベルの高い生き方をしたい。そんな思いが、節電活動を通じて再認識されました。「電気は天下の回り持ち」とでも考えるべきなのでしょうね。
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当社での節電活動の一部をご紹介しましょう。
オフィスにきた2台のBALMUDAの扇風機、いいですね。そよ風が10mくらい届きます。追加注文をしたのですが来るのは8月と。普通の扇風機を何台か見つくろって買いましょうか。エアコンは28℃。早朝からつけてオフィス温度を高めないようにしています。
ちなみに、6月に入ってから蛍光灯を間引いています。明るさに全く問題ありません。ワンフロアに31台ある蛍光灯、それぞれに40W灯が3本つきます。その真ん中を抜いたわけです。計算では3,720W→2,480W、つまり12Aも節電できています。2フロアで24Aに。馬鹿にならないです。
そして、今年の夏休みは8月8~12日に一斉取得にしました。
こまめな電気オフなど、地道ですが、できることをする。積み重ねる。ですね。