大企業でiPadやAndroid端末のリモートアクセス利用が急速増加中
ここのところ、CACHATTOの導入事例を新規作成しています。先週はミツカングループ様の事例を発表させてもらいました。他の事例の取材も順調に進んでいます。今週にはN社様、来週にはM社様、そして、その後も製薬会社さんや不動産会社さんの例が続きます。
その内容を見ていて思ったのですが、世間で言われるより早くiPadやAndroid端末の利用が業務利用で進んできています。それも、数十台単位の例もあれば、数百から数千台単位でのケースも出てきています。
「TPOに応じて最適なスマート端末から会社情報にクラウドの感覚でアクセスする。」
これがいよいよ実現してきているのでしょう。
従来のパソコンなどの普及とはちょっと違うなと感じることがあります。それは、社長を始めとした経営層が、率先して機動的に現場や海外からスマート端末でリモートアクセスをしている点です。従来は、システム担当者が決めた仕組みを習いながら使っていた。それが、今は、トップダウンで「使うぞ」と指示が出て、実際に率先して使っているということです。
その理由としては次のようなことが挙げられるでしょう。
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■起動がすばやい
手軽にメールやスケジュールがチェックしたいという要望があります。ところが、パソコンを使っていると、そのためにまずはパソコンを立ち上げ、ネット回線に接続し、中には認証用のトークンで認証を受け、社内システムと接続して、メールクライアントを立ち上げてメールをダウンロードする。スケジューラーでも同様のことが必要です。一通りで5分はロスしてしまうわけです。また、じっくりと座る場を用意できない限りパソコンを立ち上げる気持ちにはなれません。
「ユーザーが意外と使ってくれない。」「自宅業務マシンとして使われる。」頑張ってパソコンを導入したのに、このような声が聞こえたのはそのためでしょう。何がしたいのか。それに対してどれくらい労力がいるのか。ユーザーはそのバランスを敏感に見ているからです。
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■パソコンより軽くて電池がもつ
リモートアクセス端末において、軽くて電池がもつというのは大切な要素です。iPadをはじめ、電池がしっかりと持つスマート端末が多数でてきているのは頼もしい限りです。
パソコンで電源管理が飛びぬけてしっかりしているLet's Noteは、丈夫で軽くて自分も愛用しています。それでも、立ち上げる頻度はスマート端末と比べるとまるで少ないです。サイズがある程度小さいほうが気楽に触れるとでもいうのでしょうか。
スマート端末にしたとたんに良く触るようになる。この現象は明らかに在ります。
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■端末にデータを残さない
リモートアクセスにおいて、端末にデータを残すのか残さないのかによって、その運用の難易度が大いに変わってきます。
ユーザーにとってみれば、クラウド的に、複数の端末から同一データにアクセスできる利便性さえ確保できるのであれば、端末にデータを残さない方式は意外と悪くありません。メールの添付ファイルなどを、リアルタイムにイメージ化して、それなりにきれいに閲覧できることはユーザーの満足度をあげます。
端末にデータを残さずにリモートアクセスの利便性が提供できると、管理者とユーザー、それぞれの満足度が上がります。
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■ウェブ化してあるイントラサイトをそのまま使う
イントラネットのウエブアプリケーションをそのまま使えることがスマート端末の一つの醍醐味です。もちろん、ブラウザー特性などの違いで動かないものもありますが、トレンドとしては、メールやスケジュールなどとともに、シームレスにイントラサイトが使えれば、格段に利用価値が上がっていきます。
iPadで社内の決裁などを実施できるようにしているところは多いです。
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■Wi-Fi環境があれば海外からも快適につながる
海外出張などに行くとスマート端末は、その接続の柔軟性が高いことで重宝します。たいていのホテルではWi-Fiの設備が用意されてきつつありますし、飛行場でも無償接続がこれからのトレンドになるのではないでしょうか。
「機動的にどこに行っても、手元にはいつも同じ環境を持ってこられる。」これは今のビジネススタイルとしては必須のものですね。