「私物スマートフォン」の会社業務利用についての考察
おはようございます。
連休明け、垂直スタート。今週は展示会などもありてんこ盛です。
今朝は最近多い問い合わせが増えてきて実際に進んでいる、「私物スマートフォンを会社業務で利用する」というについて。
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■私物スマートフォンを会社業務で利用する試み
ここのところ、私物スマートフォンを会社業務で利用するということの要望が増えています。
背景として、次のようなことがあります。
- スマートフォンの普及が著しく、既に多くの社員が私物スマートフォンを会社に持ち込み、業務利用している(Web閲覧、地図アプリ等)
- 私物スマートフォンと企業システムとの連係を強く要求されている(経営層、営業系社員より)
- 個人の判断で企業メールを私物端末(携帯電話、スマートフォン)に転送されている
それを受け止めるシステム側としての立場は次のようなものです。
- 私物のスマートフォンと企業システムをつなぐことに対するセキュリティ不安がある
- 勝手な私物端末へのメール転送により、私物の端末に企業情報が蓄積されている事への不安がある
- 企業からスマートフォンを配布する予算はない
- 本件実現のために、現在のシステム、セキュリティポリシに大きな変更を加えたくない
そこで、いいじゃんネットのCACHATTOとして提案しているのは次のようなことです。
- 私物スマートフォンからでも“安全”に企業システムをご利用頂けます
- 「セキュリティ不安」に対し私物スマートフォンには閲覧した情報を残しません
- ファイヤーウォールの設定変更は不要です(VPNトンネルも必要ありません)
- 使用させる私物スマートフォンを固定する事ができます(端末認証)
その他、喜ばれているメリットは次のようなことです。
- 私物携帯端末からの企業情報へのリモートアクセスインフラを整備することにより、「私物携帯端末へのメール転送」の禁止を厳格化できます
- 私物スマートフォンの業務利用(手当制)を決定、会社支給の携帯電話を廃止し、コスト削減を実現した企業例もあります
ユーザーとしても、自分のスマートフォンで会社の情報にアクセスできるというのは大きなメリットです。使ってみるとわかりますが、最初はスマートフォンで様々なアプリを入れるものですが、結果的に良く使うものは、マップやブラウザー、メール、Twitter、facebook、Youtubeなどの有名どころアプリに収束していきます。そこに会社情報へのアクセスができるCACHATTOを追加できることってメリットが大きいわけですね。実際に良く使います。
もちろん、フィーチャーフォン(従来携帯)でも同じことができます。パケット定額制に入っていれば問題なく使えますよね。それで、会社から手当として月額がいくらか補助されれば、会社にとってもユーザーにとっても嬉しいことになるわけです。
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■スマートフォン&モバイルEXPO
今週はいよいよ展示会です。そう、スマートフォン&モバイルEXPOに出展します。
・東京ビックサイト 東4-25 5/11(水)~13(金) http://www.cachatto.com/seminar/index.html
今回の自分たちの展示の目玉は、Xperia arcやiPad2のホーム画面を縦置き大型テレビに映し出してデモンストレーションするあたりでしょうか。自分で言うのは何ですが、デモンストレーション効果はバッチリですね。見ていて不思議な感覚がします。
スマートフォンはCACHATTOにとって追い風になっています。スマートフォンに情報を残さないでリモートアクセスシステムが実現できるというポイントがとても好評です。導入時には社内LANに「カチャっ」とサーバーを接続して簡単な設定をするだけでリモートアクセスシステムが構築できます。
自分たちはフィーチャーフォン(従来携帯)時代から、如何に社内システムを安全に社外から利用できるかということを追求してきています。お客様ごとに環境が異なる社内システムと連携する。それを安定的に稼動させる。言うは易しで標準品として実現のはなかなか難しいことでした。
今は殆どのケースが網羅できています。9万人の方々が毎日使ってくれているインフラになっています。また、社内システム側の様々なバージョンのグループウェアにも対応し続けています。3大キャリアからも推奨製品であるというお墨付きマークをいただいたので、カタログを一新しました。記念にパチリ。
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※20110509 11:45 文中CACHATTOのシステム図が古かったので最新版に変更しました。