日産リーフと12時間200キロレポート【2】走行距離は?車でも節電節電
おはようございます。
今朝は夜明けの色がすっきりオレンジ色に出ていました。
その中、じっと耐え忍ぶ桜もどうぞ。
今朝は、日産リーフと12時間200キロレポート第二弾です。
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■残走行距離計がぐんと減る
走り出すと新感覚のリーフ。Dレンジではアクセルに対して音もなく敏捷に出るトルクが気持ちいいです。運転する感覚は極めて普通。すぐに電気自動車であることを忘れてしまうくらいです。
角が取れているけどフラットな乗り心地がとてもいいです。1530kgの車重も貢献しているのでしょう。ところがその重さを感じさせずに静かにスイスイと思ったように加速する様はまるでミズスマシのようです。スーイスーイ。気分良く走っていながら、残走行距離メーターを見ると、あっという間に20kmほど減っています。
「えっ!?こんなに悪化するの!?」
レンタカー屋さんで受け取ったときにあった174kmのメーターは、自宅までの9.1kmしか走っていないのに150kmになっています。そもそも少ない170km強という短い満タン走行距離は、走り方によってどんどん短くなってしまいます。
通常のガソリン車が満タンで400km程度走れることと比較すると、170kmというのはガソリンメーターが半分を切ったところでしょうか。「そろそろ給油しなければな」と思い始めるところです。そこがスタートです。それなので、このリーフ、気分は最初から倹約モードです。
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■ヒーターも遠慮してつけない節電走行
あわよくば一度も給電をせずに返却しようと思っていたレンタカーです。ところが、かなり慎重に車を走らせないと充電ジャンキーになってしまいそうです。まるで、バッテリーが少なくなったノートPCや携帯電話の気分でしょうか。お客様先に行ってもコンセントを探し求めるあの気分です。
「エアコンの利用が電池を減らす」とのレンタカー屋さんでの注意もありました。寒かった日なのですが、ヒーターをつけずに走ることにします。一枚上着を着こんで、毛布を膝にかけて出発です。モーターはエンジンと違って発熱が少ないので、ヒーターをつけるのもエアコンと同じ、余計なエネルギー消費なのです。
「節電節電」。震災後の節電モードが車の中にまで持ち越されました(笑)。
行き先は江の島方面です。実は、南房総に行こうかと計画していたのですが、そのあたりにはまだ給電できるところが無いとのことなので、安全をみてコース変更した経緯があります。
「寒いねぇ」と、車内で家族と話しています。エンジンの発熱が懐かしいです。
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■しぶしぶ選択するECOモードが次第に快感になってくる
残走行距離メーターを気にしながら走っていると、アクセル開度によって敏感に距離が延びたり縮んだりします。スーイスーイ走っているとガクッと下がり、ジワジワっと走っているとジワッと上がります。
あまりにも面倒なので、シフトをECOモードに切り替えてみました。すると、アクセルは急に重くなります。アクセルを踏んでも加速しない感覚とでもいうのでしょうか。運転者にとっては明らかに不快です。
ところが、ECOにすると残走行距離は10km程改善するのです。さらに下り坂を走れば回生エネルギーでさらに伸びる。距離が延びるのであればと、次第にDモードを選ぶことが少なくなってきます。伝家の宝刀を抜くときだけDにする、という感じでしょうか。
運転者の快楽がここまで無駄なエネルギーを使わせていたとは。反省することしきりです。
リーフでは燃費の表示が「電費」となっています。単位はkm/kWhです。つまり1キロワット時当たりに何キロ走れるかということです。東電全体で3700万kWしか一時間当たりに提供できない電気、その一単位を使って数キロ走るという感覚です。
実は、4年ほど前までうちではアルハイ、つまりアルファードハイブリッドに乗っていました。2トンを超えるワンボックスカーが12km/L超えの燃費を稼ぐのはなかなか快感でした。燃費計をこまめにチェックしながら、燃費の伸びる走り方を練習するのですが、その時にもアクセルを踏み込むのが禁断の実であることを学びました。
EVだからと言って、ハイブリッドだからと言って、ガソリン車だからと言って、物理的な原理は同じです。急な加速をすればエネルギーを使うのです。等速直線運動ではエネルギーが各種摩擦による抵抗分しか消費されません。
いつの間にかECOモードでの走行が快感になっている自分に気付きました。
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■Bluetooth接続でiPhoneから再生する音楽が絶好調
リーフは社内が極端に静かです。停止時は無音無振動。エアコンすら切っています(笑)。走行時もタイヤ音やモーターの小さく聞こえる高周波の音程度です。この環境でのオーディオは、想像以上に快適です。当初はラジオを聴いていたのですが、Bluetooth接続もあります。iPhoneでの接続を試みます。設定手順は画像の通りなのですが、あっさりとつながりました。
再生してみるととてもいい音質です。
ご存じのとおり、iPhoneのiPod機能の当初から優れたところは、音楽をかけた状態からイヤホンを抜けばポーズ状態で止まるところです。Bluetooth接続でも同様のようです。一度接続してiPodのライブラリーから再生を始めたiPhoneは、車を止めたり社外に出ると音楽をポーズ状態にしてくれ、車に戻ってイグニッションをオンにすると自動再生してくれます。
「あ、繋がってたんだ」と、思い出すことが度々ありました。このシームレスな連携は実に重宝します。コードレスなのでiPhoneは社内のどこにあってもいいのです。いまどきのカーナビやカーオーディオはBluetooth接続が必須ですね。
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■B-CASカードがある理由
ナビの画面を開けてみます。CDの差し込み口が出てきました。そして、よく見るとなんだか白いカードが見えます。
引っ張り出してみます。するとB-CASと書かれた青いカードが出てきました。最近のテレビについてくるB-CASという赤いカードの青い版です。ちょっと考えて腑に落ちます。
「そうか、このナビでのテレビ再生はワンセグだけでなく地上波の12セグメントも使うんだ」
なるほど。BSは不要だから地上波デジタル専用の青いカードです。つまり、受信状態が良ければ、地上波デジタルを高画質で再生してくれます。設定もありました。
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次回はいよいよEVライフの華、給電の実体験について報告します!
そしてその給電待ちのときに咲いた、プリウスオーナーやリーフオーナーと会話についても。
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