おばあちゃん見つかったって!岩手県下閉伊郡山田町から
「おばあちゃん見つかったんですよ~!」
計画停電のために電車スケジュールが変わってます。今朝、早めに出社してきた加藤さんが、開口一番に言ったのです。
岩手県に親戚が多い彼女は、知り合いに犠牲者が多数出るのではないかと、かなり気落ちしていました。自分としても心配していたのです。
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「そこのウニで育つと、他のところではとてもダメになるんですね。」
加藤さん、よくそこの郷土自慢をしてくれていました。海鮮天国だったようです。岩手県の山田町。ここが加藤さんの母方の親戚がいらっしゃる町です。
★Google Mapより画像コピーさせてもらいました。
地図で見てみると、ニュースでよく出てくる釜石と宮古のちょうど間です。バッチリとリアス式海岸の中にある町です。
今回の被害で、海に近い町の部分は津波にさらわれたそうです。おばあちゃんが住んでいた高台の家は、軒並み火事でやられている様子だと。彼女は、断片的な山田町を伝え少ないニュース画像から親戚のことを案じていたのです。
そして、ようやく昨晩、連絡が取れたそうです。
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「本家のお兄ちゃん」つまり、加藤さんからするとハトコの男性が、ちょうど出張で近くに戻っていたそうです。
おばあちゃんをはじめ、親戚の大半が行方不明だったのを探し回っていてくれたそうです。そして、ある施設に親戚たちがかたまって避難しているのをみつけられたと。82歳の「おばあちゃん」も一緒でした。彼女の母方の祖母だそうです。
みつかるのが遅れたのは、問避難所に指定されていないところに多数避難していたためだったようです。「避難しているであろう」ところを転々と歩き巡ったのです。
「本家のお兄ちゃん」には地震に巻き込まれて災難だったでしょう。また、「避難しているであろう」という場所を巡り歩くのも大変だったと思います。でも、この加藤さんの嬉しそうな顔を見て声を聞くと、何らかの文面にして伝えたいと思いました。
「よかったね~!」
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「でも、老人ホームのお世話をしていた親戚のおばちゃんは、
非番だったけど地震の後そこに駆けつけて避難作業を手伝っていて、
海に巻き込まれていくのを見た、っていう職員さんがいたんですね。。
ちょっと難しいかなって。」
手放しでは喜べません。多数の犠牲者もいらっしゃいます。
どこかで「おばちゃん」がみつかるといいですね。