坂本史郎の【朝メール】より:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 坂本史郎の【朝メール】より

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

おはようございます。

冷たい雨の連休明けです。気のせいかここのところ、休み明けに雨というパターンが多いような?

節度ある行動。高い忍耐力。海外から賞賛を受けている日本人。とても誇り高く思っています。でもふと思います。「それってこの異常時だから?」、「支えているのって何?」。今朝は震災でSNSが果たした役割について考察してみます。

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■TwitterやFacebookには純粋に情報源として価値がある

今回の震災でTwitterが大活躍したことは多数話されています。以前、このブログでちらっと話題にさせていただいた、1歳の子連れで帰宅難民となった某社長@nori_takaさんの避難記録詳細が彼のブログに上がりました。

如何にTwitterで人に助けられたかが記載されています。引用させてもらいます。

Twitterで「うちに泊まって下さい」と言ってくれたみなさま。最後の最後には何とかなる、と本当に心の支えになりました。

Twitterで情報提供してくれたみなさま。電車の運行状況や横浜の停電状況など、みなさんからの情報のお陰で、家族を守るために適切な判断ができました。

Twitterで何かとReplyをくれ、勇気づけてくれたみなさま。みんなと「つながっている感」が力になりました。

Twitterに本当に助けられたということですね。Twitterは今回、リアルタイム情報源として素晴らしい機能を発揮しました。

その他にも、自分は海外の友人たちから次々とくる心配メッセージに、Facebookに安否を知らせるツールとして活躍してもらいました。思わずFacebookを使い始めたくらいです。

SNSには安否確認をもとより、個人が交換できる情報源としての価値があります。

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■サイレントマジョリティの良質な意見を反映するツールとしての機能

震災後にもTwitterが情報源としての活躍をしています。避難場所や停電、あるいは電車の状況などについての直接的な情報がリアルタイムで得られます。

ところがそれ以上に、今回見ていて、サイレントマジョリティの意見反映ツールとしても活躍しているところが興味深いです。

政府緊急会見に手話が入ったのもTwitterでの呟きがきっかけです。AERAの過激なツリ表紙がTwitterを中心に非難され、編集長がすぐさま謝罪文を出したりしています。または、企業のテレビCM一斉自粛の結果、「♪エーシー」ばかりになったこと。ACジャパンから謝罪が出ています。http://www.ad-c.or.jp/information.html

CMの最後に ♪エーシー という音声(サウンド・ロゴ)が流れておりますが、すでに音声削除作業を始めており、多少なりとも耳障りさは軽減されるかと存じます。

謝るほどのことではないとも思うのですが、サイレントマジョリティが若干不快に思ったことを、それぞれの組織が的確にスピーディーに反応している効果は大きいです。

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■サイレントマジョリティーってネガティブな意見が多いのでは?

自分としても、「サイレントマジョリティーってずるい。ネガティブな意見が多い。」、そう思っていました。さらに、ネットで発信されるサイレントマジョリティー情報のイメージには、悪い印象すら持っていました。

ところが、今回はとても勉強になりました。

社会人のサイレントマジョリティーには、善意のものがとても多いのです。建設的な、気持ちのいい意見。知って安心するような話。この手のものが拡散されます。

もちろん、中には無神経な発言があったりします。ただ、読んで不愉快な思いをする文字は、波及せず無視されて消えていきます。浄化作用が高いのです。

結果的には、普段は現れづらいサイレントマジョリティーの意見の中で、他の人が知っておくべきものだと判断された、良質なものが圧倒的に多く伝播されることになりました。

従来この手の拡散は、一部のご意見番やマスメディアが一手に担っていたわけです。

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■「元々我々日本人は道徳心が高いんだ」などというのは傲慢かも知れません

日本人の震災に対する節度と忍耐ある行動は、海外から賞賛を受けています。でも、「元々日本人は道徳心が高いんだ」などという傲慢な解釈をしてはいけないと思います。

「人は自分より弱い人には施しを、同等か強い人には競争心をもちやすい」

自分より明らかに困っている人たちには、手を施してあげたい。そういった意識が人間には共通してあります。今回はそれがSNSでより拡大されたことも大きいと思います。コアになる道徳心が、SNSでの拡大効果で集団行動へと拡大されたとでもいうのでしょうか。また、海外からの賞賛自体にも、弱った日本という立場に対する心情的支援だったりする意味合いもあります。

SNSの、「困った人たちの助けになりたい!」と、ふと気がついたことを文字にする。文字が必要な人のところに届く。文字を読んだ別な人が「自分も何かできないだろうか」と思う。だから情報を発信し合う。それが励みになる。さらに広がる効果が出る。この伝播効果は思いのほかにすごかったです。

それなので、今回の海外からの賞賛された姿勢は、SNSのインフラを落とさずに提供してくれている海外の方々からの支援の上で成り立っているとも思っています。意識せずにいても、海外からも大きな支援を受けているということですね。

なんともITの存在の大きさを感じさせている震災です。

非常時にとっている善意を中心としたこの行動。是非とも普通の生活に戻ってからも忘れないようにしたいと思っています。

Shiro Sakamoto

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坂本 史郎

坂本 史郎

e-Janネットワークス株式会社 代表取締役。
東レ、バージニア大学MBA、IT企業創業とユニークな経歴。コミュニケーションデバイスと組織の理想形を追い求める。

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