オルタナティブ・ブログ > 坂本史郎の【朝メール】より >

ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

朝に考えをまとめて発信する、お勧めです。【朝メール】7歳。

»

おはようございます。

果たして雲なのか、春の霞なのか。星がすこしぼやけて見えています。

昨日は「実践ソリューションフェア」をのぞきに行ったのですが、もの凄く盛況でした。そこに目立たずに置かれていたタッチパネル型のデカパッド、記念に写真を撮っていただきました。e-JanのアイコンをタップするとCACHATTOの動画が流れます。

Dekapad  Photo_2_03_7_26_34

今朝は、このブログのタイトルでもある【朝メール】について。

==

【朝メール】は先月の1月19日に誕生日を迎えていました。

始めたのが2004年だから、丸7年経過したことになります。今、8年目。人で言えば小学2年生。始めた当初は盲目的でした。

毎朝、前営業日に社内やお客様で何が起きたのかをなぞり、その日には何をするのかを確認する。さらに自分の考えをまとめてエッセーを書く。それをまとめてメールという形で全社員に送るのが【朝メール】です。このブログにはそのエッセー部分を共有しています。

朝にメールを書くから【朝メール】。通称「朝メ」。単純です。毎朝、思考がフレッシュなうちに、何はともあれ、考えを文面化するのです。

==

「何とかしなきゃ」

2004年当時、事業があまりにうまく行かず、資金的にも行き詰まっていました。手取りの報酬も長いことゼロに近く、苦しく、それこそそば屋で夜間のアルバイトをしようかとも思っていました。【朝メール】は苦し紛れに始めたのだと思います。「きっと効果があるはず」というレベルでしか期待せずに。

それまで自分は、黙っていても自分の考えは以心伝心でわかるだろうと考えていました。あるいは、夜、飲みに行って話せば物事が人に伝わるのだと思っていました。でも、実際にはあまり伝わっていないのです。それどころか、一緒に飲みに行った人から「実はね」と、裏話のように話が曲がって伝わってしまうのです。

そのことを痛烈に反省したことから始めました。

==

自分への戒めのために【朝メール】は、周りの識者にも配信しています。一方的な考えを伝えていないか、あるいはパワハラ的な文面にならないかをウォッチしてもらうためです。

実際にやってみると、考えが浅い自分のバカさ加減が見事に露呈します。「なんでそんなことを書くのか」と当初は非難されていたこともあります。それでも恥を忍んで続けてみたのです。盲目的に「これはいいはず」と思っていたからです。また、考えを文面にして発信すると、それが固定化してすっきりするような副次的効果もありました。

しばらく【朝メール】を続けていると、考えの合わない人は去り、考えが共有できる人たちが残る。「ビジョナリーカンパニー2」で言うところの、バスに乗るメンバーが決まるという現象が発生しました。その後、メンバーが何倍にも増えましたが、理知的でまじめな人たちばかりです。

事業は一緒にやるメンバーのベクトルを合わせることが第一だとつくづく思いました。

==

それまで、自分自身は短距離型、三日坊主癖が強いと思っていたのですが、意外にも続いています。様々にスタイルを変更しながらも、基本的な要素は変えずに続けてみました。

「よく書くことあるね」とも、よく言われます。

実のところ、話題はそんなにありません。早朝に、それこそ空からインスピレーションを貰って思いつくままに書いているというのが実態です。それでもやらないよりはいいのですね。

2009年9月からは、このオルタナブログでも発信を始めさせて貰いました。いつの間にかこれも1年と4ヶ月です。習慣になってしまっているのでしょう。なんだか不思議です。

事業が苦しいのであれば、【朝メール】、お勧めです。真似をして始めた経営者も何人かいて、続けている人は事業を順調に伸ばしています。

さて、【朝メール】、何歳まで育つのかな。

Comment(0)