スゴッこれぞ日本!静電容量式大型タッチパネルの自動販売機
おはようございます。
雨が降ってシャバシャバになった雪に苦戦しながら始発にたどり着きました。道中、オーロラモールの屋上を通るのですが。夜中か早朝に誰かが歩けるように雪をどけてくれています。ありがとうございます。
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■大型ディスプレイをもった謎の巨大な箱
昨日朝、JR有楽町駅にて妙な機械が目に入りました。
そして今朝、確認しました。そして使ってみました。
そう、自動販売機だったのです。
それも大型のディスプレイがついています。ディスプレイでは様々な広告まで出ています。一瞬で自動販売機だとわからないところが難点ですが、すごいです。素直に感動しました。
モノは試し。お水でも買ってみましょう。
触ってみてびっくりです。なんと指先タッチで触るだけ。iPhoneやiPadと同じタッチ感覚です。つまり静電容量式タッチパネルで商品が選べるのです。
これって、気持ちいいです。
感圧式のぷにゅぷにゅしたシートを傷をつけないようにと気にしながら押す感覚とは違います。
水を選ぶと、水が大写しになります。ディスプレイと指の操作が一体になっています。そして青く光っている部分にモバイルSuicaをかざして精算。
商品がガトンっ、と落ちてきます。
もちろん、お札やコインを入れる場所もあります。
サイトもありました。 http://www.acure-fun.net/innovation/index.html
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■さすが日本だと思ったわけ
さすが日本、と思ったわけには3点あります。
1)まず、日本の自動販売機の優秀性って世界レベルからするとびっくりするほど進化しています。放置された自販機が攻撃されない。社会の安全性も大きく寄与しています。
2)さらに、お財布ケータイでの精算も十分にインフラが整ってきたからばっちりとできます。昨日もタクシーの精算で1万円札しかないときに、Suicaが代用できて助かりました。
3)そしてもっと驚いたことが、その開発能力です。きっと自販機メーカーの開発者がiPhoneかiPod Touchを2年半ほど前に初めて触ったのではないかと思います。そしてその従来とは違うタッチ操作に感動を覚えたのでしょう。何とか自販機でもそれが実現できないかと考え、それを企画して、開発して、商品化して。新次元の自動販売機が誕生したわけです。
さすがだと思いませんか?
社会的かつ技術的な条件が揃ってこういったものが出てくるのです。
※お、販売機の開発者ブログがありました。 http://www.acure-fun.net/blog/innovation/
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■静電容量式タッチパネルに見る近未来
この操作感覚は、とてもいいので、今後社会に増えていきますね。
すでにプリンターやデジタルカメラのインターフェースでは実装されている機種も増えています。きっと、もっと大型の切符自動販売機、パーソナルテレビ、社内呼び出し用の受付ディスプレイなどを始めとして、エレベーターの操作盤や、リモコン類、カーナビ、車の操作などにも使われるようになっていくのでしょう。
静電容量式タッチパネルの難点は指紋が残ることです。つるつるだけに余計に目立つ。
そこで売れるのがトレシーでしょう。
トレシーは東レの極細繊維を編みあげた布です。繊維の直径が油の粒子サイズよりも格段に小さいので、繊維が油をこそぎ取って持っていきます。やわらかいカミソリのようなイメージでしょうか。化学的ではなく物理的に油を取り込むので、洗濯機で油を落とせば機能が完全に復活するという優れモノです。
静電容量式タッチパネル用のフィルムのシェアも東レが握っていると聞いています。びっくりするような自動販売機、指紋で汚れるフィルム、それをきれいにする布。それも複合技術と社会構造で出来上がっている生態系。
さすがです。朝からいいものを見させてもらいました。
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■トレシー差し上げています
ちなみに、大阪で明日から実施する大塚商会の実践ソリューションフェア、ご来場者で打ち合わせの進展した方にはトレシーを差し上げています。スマートフォンが普及する中、ディスプレイについた指紋をこそぎ取るのにトレシーが最良だと思って、CACHATTOノベルティーを作成しました。これ、評判いいです。
是非いらしてください。なお、iPhoneやiPad、Android端末でCACHATTOが触れるハンズオンセミナーは次のスケジュールで実施されます。
・16日(水) 12:30-12:50
・16日(水) 16:20-16:40