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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

「誰も見放さない」という職場から帰結的にいいビジネスが派生する

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おはようございます。

生温かい荒。雨が横殴りです。車で駅まで送ってもらい、無事に始発に乗車しました。さすがに今朝の始発はちょっと空いています。

今朝は自分が考える「理想組織」というもののメンバーや職場に発生する現象についてリストアップしてみました。

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会社で大切なのは何?

製品、サービス、顧客、組織、ブランド、人、技術力、営業力。様々な考え方、経営思想があります。

自分は「組織ありき」ではないかと考えています。理想的な組織から創りだされる良質な製品やサービスは、帰結的にいい顧客につながり、その組織での活動は人をも育てるからです。

ところがその「組織」というものが実にトリッキーです。

人が関与するものだけに、一見ファジーで捉えどころがありません。さらには、人は常時変質するものなので、一度いい感じになっても、しばらくすれば、またあちらこちらから矛盾やらほころびが出てきます。

・ 「ちょっとだけなら」という甘えで、低いところに流れてしまう。
・ 他人がモラル低い言動をすれば、自分がやっていることが馬鹿らしくなってしまう。
・ 頑張って働いていたと思ったら突然やる気をなくしてしまう。

これが人です。だから、絶えず自分たちを励まし合って、少しでも上に向けてこぎ続けるのです。ほころびが見つかったのなら、それを本人に知らせるのです。そんな一見馬鹿らしい活動が日々必要になのです。植物の手入れや、普段のお掃除のようなものでしょうか。

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では、自分が目指している「理想組織」の要素をリストアップしてみましょう。

1)仕事に対する考え方、2)会社として約束する姿勢、3)個人に求められる心掛け、そして4)「理想組織」で発生する現象。この四つの要素に分けてみました。

■仕事に対する考え方
・ 誰もが「納得」して腑に落ちる仕事ができる
・ アンチ権威主義である
・ 職種には上下がない
・ 問題を自らへのチャレンジととらえる
・ 自前主義
・ 今やること、細かいことにこだわる

■会社として約束する姿勢
・ お客様の声を重視する
・ 皆が安心して全力を発揮できる仕事の仕組みを提供する
・ 利益をメンバーに還元する
・ メンバーであることのメリットを高める
・ チームでの成果を重視する
・ フェアである
・ 納得のいくルールを創り続ける
・ 外部とのやり取りを最重視する現場主義である
・ 情報を滞らせない、風通しをよくする
・ いざという時に助けが求められる
・ 社会的に信頼される会社である
・ 良質な顧客に恵まれる
・ 良質な株主(株式会社の場合)に恵まれる
・ 清潔かつ働きやすい職場を提供する
・ 誰も見放さない

■個人に求められる心掛け
・ 高いモラルを保つ
・ 論理的である
・ チームで力を発揮する
・ 正義感を強く持つ
・ 言動に責任を持つ
・ 甘えない
・ 助け合う
・ 「謙虚」な姿勢
・ 誰からでも学ぼうという姿勢
・ その場の嘘で逃げない
・ 意見を尊重し合う姿勢
・ 反対意見でも堂々と述べる
・ 議論をかみ合わせる努力をする
・ 「それ、自分がやります」と能動性、自発性を出す
・ ルールを守る

■「理想組織」で発生する現象
・ メンバーのベクトルが一致する
・ メンバーであることの誇りが持てる
・ メンバーが組織にそれぞれ貢献できている
・ 仕事が積み重なる
・ メンバー同士がお互いに好感を持つ
・ 良質な製品、サービスが提供される
・ 製品やサービスに誇りと愛情が持てる
・ 「ありがとう」と「すごいね」があちらこちらで聞かれる
・ 挨拶がしっかりとされる

いかがでしょうか。鶏が先か卵が先かの議論はありますよね。ただ、まずは上記のような状態になるように会社としても個人としても心掛けをしています。その結果、必然的に結果がついてくるわけですね。いいビジネスが派生するのです。

定着するまで3年はかかりますし、定着しても油断すればすぐに崩れます。だから、この姿から離れないように心がけているのです。離れると個人に忠告しています。

早朝のルンバ君による掃除も、空気の入れ替えも、清潔な職場のために大切な要素なのでした!今朝もルンバ君たち、カーペット掃除を頑張っています。

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