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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

新規顧客獲得に力を入れて既存顧客を見失うワナ

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おはようございます。

なかなか冷え込みますね。車の窓が凍っていました。遅くなりましたが、12月17日の朝メールです。

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普段、会社の業績をグラフ化して状況を把握しています。ここのところ、尻上がりに良くなってきている新規案件や追加案件からの売上増に気を良くしていました。

ところが先日、グラフにちょっと変化が現れたことに気づきます。

既存顧客からの更新が縮小されたり、稀に解約があったりと、従来ほぼ100%で推移してきたストックビジネスが、期初の予定より縮小しているのです。理由としては、不況だとか、お客様でのコストの見直しによる縮小だとか、様々なことが挙げられます。ただ、それは「負け癖」的な理屈です。

問題点というのはいろいろなサインでやってきます。

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「純粋に既存顧客へのフォローが不足しているんだよ..」

グラフはそのように語っています。数字で表れてきているのです。

今期は、既存顧客へのサービスを少しでも良くしようとユーザー会を実施するなどの試みもしたのですが、そのようなことだけでは不足しているのです。

顧客へのラウンドや、新機能のご説明など、いわゆる、対面的な営業的ケアを心がけて強化する必要性を感じました。

新規案件や新機能追加などで、会社メンバーは日々フル稼働です。それでも、さらに、既存顧客へのケアを心がけなさいと、グラフがサインを出してくれたのです。

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iPhone/iPad/Androidなど、新しく出てくる端末へのいち早い対応が効果を上げて、CACHATTOは新規案件や既存顧客からのライセンス追加などが事務作業が苦しいくらいに活発化しています。

これはとても嬉しいことです。

新規機能開発、新端末対応、新規顧客獲得、新商流確立。新しいことにはとかく力をかけやすいです。

ところが、物事にビジネスでの差がつくのは、既存機能拡充、既存端末への細かい対応、既存顧客のケア、既存商流の充実です。既存のものに如何に手を抜かずフォローできていることなのです。

如何に今、それができていないかと反省させられました。

「既存顧客へのフォロー方法を考え出して、やって行こう。」

そのようなことを改めて決めた朝でした。

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★昨日、4年ぶりに会社HPの社長挨拶を更新し、「それいいじゃんと言い続けてもらう」ことを宣言させてもらっています。遅ればせながらオルタナブログへのリンクバナーも作成しました。

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