趣味のiPhone、実益のAndroid:アメリカ発スマホたちはパケット・ジャンキー
おはようございます。
思ったより冷え込みが少ない朝です。のんびり歩いていたら始発二番目の電車には結構ぎりぎりになってしまいました。
今朝はiPhoneとGALAXY Sの2台持ちになっている最近の体験について。iPhone電波が悪いときもGALAXY Sであっさりつながるということはビジネスでは・・・?
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■都内でのiPhoneの接続性が悪化してきている
ここのところ都内でのiPhoneの接続が極端に悪くなってきていませんか?
iPhoneを見かける率がものすごく高くなってきました。大抵、電車に乗っても車両の中に4-5名はiPhoneをいじっている人がいるという感じです。女性のユーザーもだいぶ増えてきていますよね。
普及に伴ってか、この半年ほど、山手線で恵比寿~新宿間などは、つながりがかなり悪いです。電波のアンテナは立っているものの、実際の通信が殆どできないことを良く体験します。あるいは四ッ谷から中野に向かう最中に、駅探のウェブにアクセスして乗り換え時間を調べようとしていたら、中野についてしまったという逸話も聞きます。
一方、関西出張に行くとよくつながったり、東戸塚の自宅でのつながりが改善しているところを見ると、ソフトバンクの回線増強は実際に頑張っているようです。これはつまり、ソフトバンクの回線数増強がiPhoneの普及に、都心部で追いついていないということです。
ガラケーと揶揄される国内の進化した携帯電話端末たちですが、このようなクレイムは殆ど聞かないですよね。携帯電話に最適化した軽量ウェブで様々なことができるガラケーたちは、そもそもの通信量が少なく、現状の3G実力に見合った移動体通信に最適化されていたからです。
アメリカ発のスマホたちは、パケット・ジャンキーなわけです。
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■GALAXY Sで接続してみるとあっけない程あっさりつながる
iPhoneが3G回線を圧迫して、その接続キャリアの評判を落とすことは日本だけのことではありません。アメリカでもAT&Tはつながりが悪いとか、サービス範囲が限定的だとか、3G回線の評判が悪いです。
一方、docomoの3G回線を使うGALAXY Sは、よくつながります。もしAndroid端末が大幅に普及すれば話は変わってくるのかも知れませんが、今のところは外でネット接続が安定的に使えます。感動的ですらあります。ただ、スピードについてはそれほど速いという印象はありません。着実につながるという安定感があるだけです。
また、既得権的800MHz帯があるdocomo回線は、ソフトバンク回線よりも、単純に電波の回り込みがいいのでよくつながります。GALAXY Sも800MHz帯に対応しているのです。地下鉄の駅でもすぐに電波を捉えてくれます。iPhoneのつながらない体験が当たり前となった身としては、感動的ですらあります。
パケット・ジャンキーたちに耐えうるバックボーンかというところが今後のdocomo回線のチャレンジですね。
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■ビジネス端末としてはどちらが普及するのだろうか
docomo回線はソフトバンク回線と比べればデータ通信料が単純に高いです。つまり、iPhoneは安い回線で使えるという位置づけになっています。回線代が多少高くても、800MHz帯の強みもあるので安定的につながるというdocomo回線という位置づけになりますね。
一方、スマートフォンで出遅れたKDDIも800MHz帯を武器に、IS03を筆頭に大いに巻き返しをしてくるでしょう。一斉導入などで、戦略的な通信費の価格付けをしてくる位置づけになります。
GALAXY Sはぎくしゃくした動きなをして、品位ではiPhoneが先を行きますが、接続性と比べてどちらを取るかです。こうなると、個人用はiPhone、会社用はAndroidという図式が難なく描けてきます。
趣味のiPhone、実益のAndroid。
「ビジネスで使うとしたらきっとAndroidの方が普及するのだろうな」
iPhoneを3代立て続けに使ってきた開拓者iPhoneの1ファンとしては残念ですが、そのようなことになっていきそうです。今はAndroidがビジネス活用を中心に一気に普及する直前のようです。