大人の、世界に通じる英語発音の秘密を教えちゃいます
おはようございます。
どんより曇り空。始発二番目だとやはり、若干の負けた感があります(笑)。
今朝は、世界に通じる英語を劇的に上達させる方法について。
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■なぜ英語が通じない
「自分もあんなに堂々と答えられるか、疑問だなぁ」
よく、アラブやアフリカ、あるいはインドの人で、テレビでインタビューを受けながら、堂々と通じさせているのを見かけますよね。英語の発音は明らかに変で、習ったものとは違うのにです。
それはなぜなのでしょうか。
国際言語となっている英語について、実は簡単に通じさせる秘訣があります。それを意識した人は、その後、劇的に会話での英語が通じるようになります。
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■アルファベットはDNA
英語はアルファベットで表現されるDNA言語です。実はそのDNA通りに、頭ごなしに発音するということがとても重要なのです。
つまり、スペリングを意識した発音をする、このことで口も耳も「通じる英語」へと進化します。
例えばこういうことです。
spellingという単語を一度カタカナで「スペリング」と表現してみます。すると、元に戻そうとしても、superinguというまるで違うものになってしまいます。一方向にDNAを破壊する行為だともいえるでしょう。カタカナの「スペリング」で覚えてしまうと通じないのです。
それなので、スペリングというカタカナは忘れて、s p e l l i n g というアルファベット順でそれを読んでみるのです。
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■アルファベット順で読むとは?
「s」はエス。「ス」の音をこもらせるのではなくクリアに出すことが大切です。朝の挨拶で「おはようございます。」ではなく「お・ス~」とやたらと「ス~」を強調する人がいますよね。あの音です。
あれを頭に持ってきます。「ス」の後ろにある小さな「ぅ」の音は引いてください。子音だけのクリアな「ス」マイナス「ぅ」です。それが「s」の音。
その後に、破裂音である「p」、「プ」の「ぅ」部分を抜いた音ですね。これがやってきます。だから、「sp」ときたら、「ス」マイナス「ぅ」に「プ」マイナス「ぅ」という子音の連続になります。
そして母音の「e」が続きます。「ス」マイナス「ぅ」に「プ」マイナス「ぅ」プラス「ぇ」。だから、「ス」マイナス「ぅ」に「プぇ」。
これで「spe」まで表現できたことになります。
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■エルとアールも簡単
「spel」は続いて「l」がきます。
「l」が苦手な人も多いですが、「l」は、カタカナではどちらかというと「エぉ」という発音です。その小さな「ぉ」に秘密があり、舌の先を上あご前歯の裏に軽く当てて「ぉ」を発音します。
カルピスがアメリカでCALPISと表現して発売して失敗したネーミング逸話をご存じかと思います。CALPISが、COW PISSと音が近い。つまり、牛のおしっこと聞こえるのに日本人が気がつかなかったのですね。それは、この「l」が「ぉ」あるいは極端な話、「w」に近い音だということを見落としていたからなのです。
だから、「ス」マイナス「ぅ」「プぇ」「ぉ(舌の先は前歯の裏にタッチ)」です。これで、「spel」までいけたことになります。
次にもう一つ「l」が来ます。そして、それは「ing」に続いています。「ぉ(舌の先は前歯の裏にタッチ)」に「i」を続けると、「ぉ(舌の先は前歯の裏にタッチ)い」という、実に軽い「リ」の音が出ます。音は舌の両横から抜けます。
ちなみに、一般的に日本人が苦手なアールとエルの違いは簡単です。「ri」は、小さく前に「ぅ」が入ります。そのために、舌の先と前歯の裏には空間が空き、そこから空気と音が混在して抜けるのです。だから「ぅり」、と聞こえる。
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■これでアルファベット順の読みができた
「n」は「ヌ」マイナス「ぅ」です。
だから「lin」は、舌を前歯の上につけた軽いスタートの「リヌ」マイナス「ぅ」。
そして最後に「g」。これも「グ」マイナス「ぅ」。「リヌグ」(ここでヌグはともに小さな「ぅ」を抜いた子音だけです。
spelling をゆっくり読むと、
「ス」マイナス「ぅ」「プぇ」「ぉ(舌の先は前歯の裏にタッチ)」
「リヌグ」(ここでヌグはともに小さな「ぅ」を抜いた子音。)
どうですか?
アルファベットを意識しながら、周りに点在する英単語を読んでみてください。違った音に気がつきませんか?
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■ゴムと溶岩?
その昔の東レ時代、ある先輩社員がアメリカからの技術者と、ゴムの接着剤について、英語で話し合っていました。自分がそこに行くと、アメリカの技術者から困ったように聞かれました。
「さっきからこの人は、溶岩、溶岩って言っているんだけど、
この技術は溶岩を混ぜ込むの?」
聞いてみると「rubber」を「ラバー」と表現し「lava」へと変質していたのです。笑いごとではなく、真剣に困っていました。アルファベットDNAを破壊するとこういうことになってしまいます。インド出身の技術者のように「ぅルベーぅル(巻き舌)」と表現すれば、「lava(溶岩)」はありえなかったわけですね。巻き舌だろうが何だろうが、最後の「r」に至るまできっちりと発音する。それが通じる英語発音です。
これが、非英語圏の人たちでもしっかりと英語を通じさせている大原則なのです。『発音が多少違っても根底にアルファベットを意識すれば通じる』のです。発音の違いのパターンさえ認識できれば、スペル通りに読んでくれていれば、かなり通じます。