MacとiPhoneとiPadだらけの米国IBM事情
月曜日から実施されている、米IBMのLotus Leadership Allianceという会合ですが、どっぷりと参加しています。そこで、とかく目についているのが、多くの人たちがMacとiPhoneとiPadの三点セットを持っているということでした。
月曜日に実施された、パネルプレゼンテーションでも、研究者たちが使っていたパソコンは7割ほどがMacでした。そして、火曜日のさるプレゼンテーションでは、Thinkpadを使っているMitchとういうIBM上層部の人が、iPadを使っていないということで笑いのネタにされている程でした。
ずいぶんと様子が変わっているようですが、どうやら、アンチMicrosoftの根強い考え方がだいぶ浸透しているようです。OSは使うならMacかLinux。Officeを使うのではなく、無料のLotus Symphonyを使うように、というような考えが根っこに見えました。
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このLotus Leadership Allianceという会合はIBMのLotus製品についてのビジネスパートナーを数十社、世界各国からボストンに集合させています。そして参加者の話し好きであること!立ち話や食事中など、ひたすら話をしているように思えます。
初日は、研究所の研究成果のワークショップ(パネルプレゼンテーション)で研究者たちに説明してもらいながら議論し、エグゼクティブとの面談もありました。面談はホテルの最上階の部屋で実施します。
二日目からはいよいよ全体での基調講演およびセミナーが開始されました。Social、Mobile、Cloudという三つの柱に向けてのIBMの凄いスピードでの変革が話されました。Socialは言うまでもなく、SNSの動きとそれをビジネス界で実現しているIBMの価値はFacebookを上回るという評価がされていること。MobileはiPhone/BlackBerry/iPad、そしてCloudはクラウドコンピューティングですね。
このサイズにおいて、この変革スピードは、正直いって迫力すらありました。
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初日はKevin CavanaughというVice Presidentと、Ed BrillというDirectorとの会合を持ちました。直接の面談は逐一計画されていて、その時間には最上階に行き、打ち合わせをするというスタイルです。e-JanがCACHATTOという製品で日本市場で何をしているのかという紹介に始まり、こちらから何をしてほしいのかという要望を挙げて、具体的に次へのステップが始まりました。
2日目も開発系のVice PresidentであるBrent PetersとDirectorのBill Humeと面談をしました。結構細かい要望などについて挙げてみると、方向性の考え方に触れることができます。そして、その後に会うべき人たちも具体的に紹介してもらいました。
そして、上記Kevinの紹介でお会いしたのがこちらでのビジネスパートナー候補たちでした。CACHATTOを紹介したのですが、「コンセプトが明快で具体的なお客様もある」と、日本以外にもバッチリとニーズがありそうです。
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こういう場があること自体が驚きですし、会社のサイズにかかわらず、ビジネスパートナーとしてきっちりと対応してくれていることが新鮮です。そして、やはり、きっちりと必要なことは「必要だ」と言うこと、それをリクエストすることの重要性を再認識しました。
今回、日本IBMからは2名がアテンドしてくれています。CACHATTOは、ニッチでも類似製品が無く、グローバルなニーズがありそうだと考えてくれた方々です。やはりアクションは起こしてみるものだなと、つくづく思いました。日本の会社でこの会合に参加するのはe-Janが初めてだそうです。ヨーロッパやアメリカからは多数のビジネスパートナーが参加しています。ちょっとぼけていますが、E-Jan Netと記載されたチャートも出ました。(右下▲で示してあります!)
★ロゴを事前に送っておくべきだった!焦って撮影したのでぼけてしまいました(笑)
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日本のプレゼンスが殆ど無い会合であることがちょっと寂いけど、自分の役割というのか、与えられたチャンスというのかがとてもありがたいです。やはり英語できっちりと話せることも必要です。留学で受けた教育のありがたさを痛感しています。