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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

iPad Wi-FiやiPod TouchがGPS無しで位置情報を取得できるわけ

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一昨日から私の無知によりお騒がせしてきました、『iPad Wi-FiやiPod TouchがGPS無しで位置情報を取得できるわけ』について、その後もKashimuraさんからTwitterでご教示いただき、理解が深まりました。ありがとうございます。そして、どうやらイーモバイルの基地局の位置情報は関係無いようです。

■Wi-Fi端末はWi-Fiルーターの信号を受信するとそのマックアドレスが取得できる。

■Wi-Fiルーターのマックアドレスが事前に位置情報とともにサーバーに登録されている。(ボランタリベース)

■Wi-Fi端末が複数の信号のマックアドレスを送信する

■サーバーがWi-Fi機器のおよその位置を割り出すことができる

なるほど!Wi-Fiとの接続トライだけで位置情報を取得する方法が理解できました。

これはいい仕組みと、思わず自宅のルーターも位置情報登録をしようかと思ったのですが、ちょっと思いとどまりました。Wi-Fiルーターのマックアドレスから自宅住所もそのままネットに公開するのと近い意味合いがあるかとも思ったからです。

以下、KashimuraさんからのTweet、および、PlaceEngineの参照サイトを引用させていただきます。

@sakamos その場所で検知出来る複数のアクセスポイントから割り出しているはずです。PocketWiFiが登録されているとノイズとなりますが。似た技術=> http://ja.wikipedia.org/wiki/PlaceEngineless than a minute ago via HootSuite

@sakamos アクセスポイントのMACアドレスは見えるのでそれと位置情報を結びつけたデータベースをSkyhook, PlaceEngineは構築して、MACアドレスのリストに対して位置情報をネット経由で返していると思いますless than a minute ago via HootSuite

@sakamos 仕組みはこちら>無線LAN・位置情報 | PlaceEngine | Koozyt http://www.placeengine.com/show/aboutless than a minute ago via HootSuite

http://www.placeengine.com/show/about
PlaceEngine が、位置を推定し、関連情報を提示するまでの流れを以下に示します

1.PlaceEngine サービスを利用するためには、まず専用のPlaceEngine クライアントソフトをダウンロードしてインストールします。

2.クライアントソフトは、近傍のWi-Fiアクセスポイントから流れる電波を観測し、 Wi-Fi 電測情報 (MAC アドレス、電界強度などの情報) として取得します。

3.クライアントソフトは、Wi-Fi電測情報を PlaceEngine サーバーに送信します。

4.PlaceEngine サーバーは、受け取った Wi-Fi 電測情報と、あらかじめサーバーに蓄えられているWi-Fi電測情報のデータベースとから、位置情報 (緯度経度や住所情報など) を推定し、クライアントソフトに返します。

5.クライアントソフトは、 PlaceEngine MAP サイトのようなWebページとも連携して動作します。訪れたユーザがWebサイト上の「現在地を取得」ボタンを押すと、Web上に現在位置のマップが表示され、関連する位置指向サービスを、現在位置を基準にして利用することが可能になります。 (ex. 周辺のレストラン情報や交通情報などの地域情報に関するサイトなど)。

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