出産後24時間で退院させられるアメリカ型出産体験(1)
昨日は朝カフェ次世代研究会、ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。講師役が終わってほっとしました!
さて、そこでも話題にし、永井千佳さんの記述にもありますように、娘が産まれたのはアメリカのバージニア州、Charlottesville(シャーロッツビル)のバージニア大学病院内でした。Due date、つまり出産予定日は、1995年の6月末のある日でした。MBAの卒業式の1ヶ月後です。
1995年といえば、大リーグで野茂選手が大活躍したり、地下鉄サリン事件や阪神大震災などがあり、アメリカに在住しながらも日本発のニュースが多数あった年です。オクラハマの連邦ビル爆破事件も、最初オクラハマが横浜に聞こえて、また日本で不穏な事件があったか、と一瞬焦ったことを覚えています。
自分が出産したわけではないのですが、英語でのやりとりが必要だったので、妻の妊娠が分かる段階から病院に立ち会いました。英語出産用語を覚えながらです。
胎児が超音波で見える段階から、出産教室への参加、出産立ち会いとヘソの緒を切ること、そして24時間で退院した後の逐一の面倒まで、ずっと体験ができたので、まるで自分が出産したような気持ちにもなってしまいます。
アメリカの病院の仕組みには、いくつかユニークなものがありました。
一番驚いたのが出産後、トラブルがなければ原則24時間で退院しなければいけないことです。「車に取り付けるベビーシートを忘れると帰しませんよ」と、再三注意されるあたりが、車社会のアメリカらしいです。
大学病院とはいえ、分娩室というよりはホテルのような個室に、分娩台へと早変わりするベッドなどの設備が整っています。隣にあるソファーも、付添人のソファーベッドへと変わります。
24時間で退院すること以外にも、分娩後すぐに母親が自分でシャワーを浴びに行かされることなど、とにかく、アメリカ女性のたくましさを感じさせます。アジア的な概念からすると、産後の肥立ちいかにも悪そうです。
マンデラ先生という女性が担当医師でしたが、不在の場合で男性医師が診てくれる場合には、必ず女性の看護師が立ち会うようになっているあたり、なかなかシステム化されているなと納得させられたりしました。
★いろいろと思い出しながらシリーズものにしてみますね。今朝はこれくらいで。