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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

KindleとiPadの電子書籍対立:iPadが負けると思う簡単な理由

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★iPadは寝るときには離しておこう。睡眠前読書には不向きです。倒れてきて顔にあたるととても痛いからです。

昨日にも書きましたが、ひょんなことからこの週末はiPhoneを会社に忘れてきてしまいました。iPhoneの無い週末って、2008年7月11日以来初めてです。ところが、メールだろうがスケジュールだろうが天気予報だろうが、たいていのことは携帯とパソコンでも何とかなります。

それでもiPhoneが無くて困ったことは具体的には2つありました。一つ目は、ジムに行ったときに、音楽やYouTubeを観ることができないこと。これは不便でしたが、普通にジムのヘッドフォンを借りてテレビを観ることで問題なくやり過ごせました。

二つ目は睡眠サイクルの測定です。これは、ほぼ毎日使いiPhoneの他には機器がありません。自分は毎朝、その前の晩の睡眠状態をチェックして納得しています。そして睡眠状態が測定できるiPhoneアプリがSleep Cycleなのです(関連レポート)。

測定にはiPhoneを電源のUSBコードにつなぎます。そしてアプリを立ち上げっぱなしで、ベッドの枕元に潜めておきます。するとアプリが寝返りなどの状況を加速度センサーで測定してくれ、結果的にはREM睡眠とノンREM睡眠とをグラフ化してくれるというものです。

考えてみたら、日本の携帯電話たち、せっかく万歩計用の加速度センサーがついているのだから、このSleep Cycleと同じ機能を万歩計のように実装したらとてもいいと思います。その場合、メール受信や電話受信をカットできる機内モードも必須ですね。

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さて、iPhone無しでiPadがあるという珍しいシチュエーションに追い込まれたこの週末は、Sleep CycleをiPadで使うという実験へとつながりました。でっかいiPadを電源のUSBコードにつなぎます。まだiPhone専用アプリであるSleep Cycleを立ち上げ、起きる時間を決めて設定します。そして、でかいiPadをベッドのマットと敷き布団の間に挟み込みます。なかなか存在感大です。平らな筐体なのでとくに寝た感じには問題ありません。そして熟睡に入ります。

翌朝のことです。設定時間の7時よりも1時間ほど早く目が覚めます。なかなか快調に眠れました。早速の楽しみに、睡眠サイクルをチェックしてみます。でかいiPadをベッドのマットと敷き布団の間から引っ張り出します。「むむ、結構な発熱をしている。」。湯たんぽくらいにはなっています。すぐに思いついたのがiPhoneよりも強力になったCPUのことです。布団に挟むのは良くないかもしれません。これは夏に使うのは無理です。

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気を取り直し、いつもの手順でアプリの待機状態を解除します。そして睡眠サイクルのグラフをチェックします。ふむ。なかなかいい感じです。そのまま、iPadを立てた状態、片手で支えてグラフを眺めていました。

Sleepgraph20100425

突然、ガツンと頬を硬いものでぶたれます。ハッとすると、グラフを見ていていつの間にか少しまどろんでしまっていたようです。そこで手がお休みして、でかいiPadが顔に倒れ込んできたのです。

これがiPhoneだったら、そのままベッドのどこか、手の先の方に放置されている状態になるわけですが、iPadは思い切りこちらに倒れてきました。680gといえば中学生の野球金属バットくらいの重さです。それがあのアルミ筐体に凝縮されています。痛かったですが、目は確実に覚めました。そういう意味ではiPhoneよりいいのか(笑)。。

何はともあれ、iPadはベッドサイドでは使わない方がよさそうです。手が脱力するとダメージが大きいです。そう考えると、KindleなのかiPadなのかで取りざたされている電子書籍主権争いですが、少なくともiPadは就寝前読書には向かないと感じました。iPadの重量感は、眠りの絡むあたりでは、より大きな問題になるのかもしれません。

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★ところで、ご心配をおかけしましたiPhoneですが、会社の会議室の机の上で健在でした。電池は使い切り、立ち上げるとパスコードを求められます。まずは旧パスコードを一度入れ、次に新パスコードを入れることが求められました。これは強いですね。MobileMe、やるかも。

※20100427 07:45 さて、が繰り返していたのを削除しました。

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