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ビジネスモバイルITベンチャー実録【朝メール】から抜粋します

えっ、キーボードはバッテリーパック代わり!? 衝撃のセパレート型携帯F-04Bレポート(2): 富士通のすごい割り切り

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★『Xperia だiPhoneだもいいけど、日本の携帯電話の進化もチェックしておかねば、ですね。衝撃のセパレート型携帯F-03B F-04Bレポート(1):離していないと Suicaが使えない!?』というロングタイトルでご紹介を始めたF-03B F-04Bについての続きです。

「もしかしてこの端末は、ディスプレイユニットだけで使うように設計されているのではないか」という心の声は、しばらく使っていると次第に確信へと変わっていきます。

旧型のF-09Aとは比較にならないほどスムーズになったタッチインターフェース、タッチでの日本語入力方式の細かい改良などが大きく貢献していると思います。よくできた文字変換プログラムも快適です。i-modeメールを静電容量方式の画面に直接指で書いて精度高く認識してもらえるのはなかなか痛快です。

Ocr_finger

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キーボード(キーユニット)を取り外すと、ディスプレイユニットは一挙にスマートに変貌します。カメラユニットの出っ張りこそ若干あるものの、全体としてiPhoneよりも薄く、一回り小さなタッチ携帯になるのです。それはとても軽く、それこそポケットに入れておくと、持っていることを忘れるくらいです。

F03b_back_2 F03b_face

ディスプレイユニットは単体で、万歩計、おさいふ携帯(モバイルSuica)、i-mode端末、12.2M静止画動画カメラ、ワンセグ、国語英語辞書、GPSマップなど、フル機能満載のFOMA端末として充分に機能します。あ、さらに、FOMAでの家族割電話もできますね(笑)。ちなみにキーユニットだけで電話をできる体験も、iPhoneやBlackBerrryを耳に当てて不格好に電話していると同じくらいに変です。

F03b_in_a_hand

iPhoneの、あまりにも多彩なソフトに慣れ親しんでしまうと、ハードは優秀でもソフトが少ないFOMAは、今やなんともシンプルに感じてしまいます。iPhoneを触ってしまったユーザーからすると、この程度の機能なのでこの程度のサイズでいい、そんな割り切り感すら出てくるから不思議です。ワイシャツやズボンのポケットにもすんなり入るし、女性の手には大きすぎるといわれたiPhoneよりも手に簡単にフィットします。

Iphone_f03b Thickness_iphone_f03b
★黒いiPhoneと白いF-03B

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iPhoneの静電容量方式タッチパネル以来、Ziplockに入れてお風呂で操作するという、静電容量方式ならではの楽しみ方ができました。そう、F-03B F-04Bでもバッチリです。それどこか、iPhoneには無いワンセグが、Ziplock越しのタッチ操作で、お風呂の中で使えるというのも意外と便利なものです。iPhoneではせめてラジオを聴いていたくらいでしたが、今はテレビ番組を流しています。ワンセグ用に小さなアンテナがついたためもあるのでしょう、旧型のF-08A F-09Aより受信感度が劇的に改善されています。これなら夜のうちにテレビ番組を録画しておく方式でも失敗は少なそうです。

F03b_antenna
★小さなアンテナを引き出した状態

ディスプレイユニットだけで持ち歩いていると、それなりに快適で、キーユニットをどこかに忘れてしまいそうです。ところがどっこい、キーユニットが存在感を示す時間がやってきます。ディスプレイユニットの電池が夕方頃に、いきなり無くなります。それも結構唐突に。そして驚きのメッセージが出ます。キーユニットにつないで充電してくれとのことです。

電池切れのときにはキーボードに残った電池でからチャージできるのです。このコンセプトにはやられました。新鮮です。「富士通さん、やるなぁ…」。久々に驚き割り切り仕様です。キーボード型脱着式バッテリーパック。それならば、もっとでっかくて容量の大きいキーユニットがあってもいいのかも知れません。

F03b_low_battery_warning F03b_unit_charge
★左のメッセージが出て、キーボードとつなぐと、右のメッセージになります。

以上、メリットを並べると次のようなことになります。

■キーボードユニットをはずすと物理的にスマートになる
この軽快さは新鮮です。1990年代末に繰り広げられていた携帯電話の軽量化戦争を思いだしてしまいます。そもそも最近の携帯電話、ごつくなりすぎかとも思います。

■ワンセグがあって感度がいい
ワンセグの感度改善は特筆ものです。小さなアンテナの効果も大きいのでしょう。東京スカイツリーが完成した折にはもっと安定して入るようになるのでしょうね。

■タッチインターフェースが洗練されてきている
地道な改良だと思います。タッチインターフェースが改良されています。セパレート型にすることで、従来キーボードに逃げていた妥協が少なくなっています。ところで、フリック入力がしたいですね。バージョンアップでできるようになればいいのですが。(無いものねだりでしょうか。。)

■おさいふ携帯、万歩計がついている
モバイルSuica、それも定期券の更新からチャージまで、窓口や券売機に行くことなく、携帯画面の上からの操作だけでできるのは手放せませんね。そして、せっかく身につけているのだから万歩計が機能する。この二つは携帯電話選びには最近抜かせないアイテムになっています。

■docomoの安定した電波範囲の電話として使える
最近、かなり差がついてきてしまっていますね。電波の安定性。ソフトバンクはさておき、一時CDMA Oneで電波の強さを謳っていたKDDIが比較的あまりつながらないケースが目立ってきたくらいです。家族割など、同一キャリア内での無制限通話などは、それだけでそのキャリアの端末を持つ価値を生みます。

■設定など込み入った操作をするときにキーボードユニットが役にたつ
たまにキーボードに戻ると旧来の操作ができてほっとします。iPhoneにもそんなキーボードがあってもよかったのに、と思うほどですね。タッチインターフェースはまだかなり気力を要します。iPhoneを最初に使った数日間のあの苦痛、覚えていますか?

■キーボードユニットはセカンダリバッテリーの機能を持つ
この発想には驚かせられました。せっかくなら、もっと大きいセカンダリバッテリーとしての機能を明確にしてもいいか。あるいは、バッテリーをこのサイズで出してくるということもいいか。それならば、もう少し汎用性のある規格で出してもらいたかったところでしょうか。

いずれにしても、この携帯、なかなか面白いです。i-mode以外であまりやることが見つからないのがちょっと残念か。日経新聞でも契約するかな。

以下次号・・・ 『衝撃のセパレート型携帯F-04Bレポート(3):キーボードは開くとまるで栓抜き?

※20100409 07:50 「てにをは」修正1箇所しました。

※20100409 08:20 衝撃の間違いをTwitterにてご指摘いただきました。F-03BではなくF-04B。。タイトルを含めて修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。 http://twitter.com/yos_jp/status/11848705987

※20100411 12:00 以下次号のリンクを追加しました。

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