オタクの新定義?知識をシャワーのように浴びて自分を磨く人たち
知識をため込んでその量を自慢するのがオタク
知識を得てはそれを自らの発信に活用するのがクリエーター
ITの世界に限らず、どこの世界にも知識をため込んでそれを比較しあう人たちがいます。一方、その知識を自分のクリエイションに応用する人たちがいます。昨日はこのような知見を若い人から教えてもらいました。音楽活動でできた仲間たちです。
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5月15日に"First Step Live"という演奏会をやります。その中核が、昨年結婚した韓国籍を持つ演技力と歌唱力の魅力的な女性ウナさんと、いつも満面の笑みで飄々(ひょうひょう)と熱いサックス演奏をするアオトモさんです。彼らの呼びかけで、今回は20代半ばから30代半ばの総勢25名にもなる音楽好き有志で、様々なジャンルの音楽を披露させてもらいます。
自分は、ちょっと年齢的には離れていますが、この活動にベーシストとして2年前から参加させてもらっています。人前で演奏するのは東レにいた時代、そこの軽音楽部での1998年「夏まつり」以来、実に10年ぶりでした。ベンチャー企業で生死をさまよったりしていると、この手の活動には全く手が出なかったというのが正直なところです。音楽活動的には「失われた10年間」でしたが、今これは自分の気持ちに余裕ができたことの象徴と、大切な意味を持っていたりします。
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昨日はそのバンド練習を、渋谷にあるスタジオ・ノアというところでやりました。今回は中学2年生の娘もギタリストとして参加させてもらっています。娘は小学校6年生のときにギターをやってみたいといい、どうせ続かないだろうと、ミニギターを与え、最初は自分が教えました。その後かなりツボにはまったようでした。娘はフェンダーのテレキャスターやエレアコを、長年貯めたお年玉で買い、その後も練習を積み上達してきました。少なくとも自分よりはかなりうまいです。
音楽には人に聴いてもらってナンボという側面があります。人に発表する場として、娘はYouTubeを使いました。YouTubeに何曲も演奏をアップしながら、自分の演奏と歌に対するコメントをもらいながら、自己鍛錬を積んでいたりします。ちなみにそのYouTubeの動画再生回数の合計が、今日時点で379,545回というのだからすごいです。親バカではなく、純粋にこの【朝メール】ブログのページビュー数と比べたりすると、「たいしたものだ」と思ったりしてしまいます。
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娘は「自己紹介で趣味・特技の欄に『ギター』ってかけるようになって嬉しい!」と、ギターが様々な面での自信につながっているようです。昨年の10月には同学年の女子6名でバンドを組み、文化祭で無事に演奏をしました。そこのバンマス(バンドマスター)兼マネージャーとして下回りの苦労なども味わいました。(詳しくは『中2バンドのコーチ役』をご参照ください)
さて、その娘入りでの初練習となった、仲間たちとの楽しい練習です。さすがに緊張していたようですが、考えてみると、自分より娘の方が近い年齢の人もいたりするわけです。音楽のいいところは、年齢に関係なく、かなり平等な関係になれることです。ギターもピアノも歌もセンスのあるバンマスのたつやさんが、細かく娘に指導してくれたりするのが、自分が教えられない部分を教えてもらうようで、とても嬉しかったりします。
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その後の飲み会で、音楽についてもやたらと知識をため込む人と、そうではなく、知識を表現に使う人とがいるという話題になりました。突然、一緒に飲んでいたウナさんが確信をもったような表情で言った言葉です。
知識をため込んでその量を自慢するのがオタク
知識を得てはそれを自らの発信に活用するのがクリエーター
あまりにもIT業界にもはまることだと、思わずiPhoneに手書きメモを取り、今日のブログのお題となりました。楽しい飲み会でした。向上心がある人たちと過ごすのはとても有意義な時間です。